ついに現実味を帯びた、米シェールだけで日量1000万バレル

著者:吉田 哲
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原油(WTI先物)反落。主要株価指数の弱含みなどで。54.70ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1,537.85ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。20年01月限は11,360元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。19年09月限は418.0元/トン付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで668.2ドル(前日比14.7ドル拡大)、円建てで2,207円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(8月13日 17時00分頃 先限)
 5,146円/g 白金 2,939円/g 原油 35,550円/kl
ゴム 166.2円/kg とうもろこし 22,650円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「ついに現実味を帯びた、米シェールだけで日量1000万バレル」

今回は、昨日米エネルギー省(EIA)が公表した、米シェール主要地区の原油生産量の動向について書きます。

EIAは全米に合計7つのシェール主要地区があるとしています。

以下のグラフは、その7つの地区の原油生産量の合計を示したものです。

2019年7月は日量862万バレルとなり、過去最高を更新しました。5カ月連続の増加です。

また、米国全体の原油生産量に占める、米シェール主要地区の割合はおよそ73.6%でした。(7月時点)

このシェール比率は上昇傾向にあり、月を追うごとに、シェールが増えれば米国全体が増える、という構図が鮮明になっています。

また、EIAが今月公表した見通しは、2020年12月時点で、米国全体の原油生産量が日量1362万バレルに達するとしています。

シェール比率が変わらなかったとすれば、2020年12月時点で米シェール主要地区の原油生産量は日量およそ1002万バレルになる計算で、早ければ来年11月にも日量1000万バレルを超える計算になります。

EIAの月次データによれば、米国全体の原油生産量は、2017年11月に初めて1000万バレルを超えたとされています。

それからおよそ3年間で、米シェール主要地区の原油生産量が日量およそ350万バレル増え、そしていよいよ来年、米シェールのみで1000万バレルに達することが現実味を帯びてきました。

引き続き、米国全体、および米シェール主要地区の原油生産量の推移に注目したいと思います。

図:米国全体および米シェール主要地区の原油生産量
単位:百万バレル/日量
米国全体および米シェール主要地区の原油生産量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。