原油反発。米主要株価指数の反発などで。69.75ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,361.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は14,560元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年09月限は531.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2034.7ドル(前日比56.80ドル拡大)、円建てで10,139円(前日比46円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月31日 18時04分時点 6番限)
金 16,079円/g
白金 5,940円/g
ゴム 316.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY原油先物 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「原油相場の水準感『長期視点で高い』」
前回は、「中期視点の鍵を握る石油業者と日本銀行」として、日本の原油輸入単価・ドバイ原油(2000年を100)およびドル円相場を確認しました。
今回は、「原油相場の水準感『長期視点で高い』」として、NY原油先物(期近)日次平均を確認します。
ドバイ原油の長期視点の価格推移を確認すると、足元、名目価格および物価動向を加味した実質価格はともに、2000年ごろに比べて約5倍の水準で推移しています。
また、以下はドバイ原油と同様、世界の原油相場の指標の一つであるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油※先物の価格推移です。
※WTI原油:米国の西テキサス地域で産出されるガソリンなどを比較的多く抽出できる原油。West Texas Intermediate。
このおよそ2年間、80ドルを挟んだプラスマイナス15から20ドルの範囲で推移していることが分かります。80ドルは、長期視点の高値水準です。こうした水準でレンジ相場が続いているため、原油相場が長期視点で高止まりしているといえます。
レンジ相場は、上昇圧力と下落圧力に挟まれた状態が続くことによって発生します。WTI原油相場においては、このおよそ2年間、基本的に上下の圧力にはさまれ、特に95ドル付近まで上昇すると下落圧力がより強くなり、60ドルや65ドル付近まで下落すると上昇圧力がより強くなる状態が続いている、といえます。
確かに原油相場は、ウクライナ戦争が勃発した(2022年2月)直後の高値からは下落しました。とはいえ下落は続かず、このおよそ2年間、長期視点で高止まりしています。こうした長期視点の高止まりが、ガソリン小売価格高騰という社会問題の根本原因であるといえます。
図:NY原油先物(期近)日次平均 単位:ドル/バレル
出所:Investing.comのデータより筆者作成