原油反落。米主要株価指数の反落などで。85.18ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,840.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,940元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年03月限は545.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで802.55ドル(前日比12.25ドル縮小)、円建てで2,974円(前日比36円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月20日 18時13分頃 6番限)
金 6,753円/g 白金 3,779円/g
ゴム 250.4円/kg とうもろこし 40,560円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「脱炭素は後戻りしない。物価高はしばらく続く」
前回は、「物価高の要因を個別と底上げに分ける」として、足元で起きている物価高の背景を考えました。
今回は、「脱炭素は後戻りしない。物価高はしばらく続く」として、黎明期の脱炭素と物価高の関係について述べます。
ロシアがウクライナに侵攻する可能性があること、OPECプラス(石油輸出国機構プラス)が価格をつり上げていること、トルコとイラクの間のパイプラインに支障が生じたことなどは、確かに、エネルギー価格の上昇要因です。
しかし、それが全てではないと、筆者は考えています。
上記の個別の要因以外に、黎明(れいめい)期の「脱炭素」が、エネルギー価格を上昇させていると考えます(黎明期=夜明けの時間帯。物事のはじまり)。以下は、黎明期・過渡期の「脱炭素」が社会に与える影響です。
黎明期の「脱炭素」が、エネルギー価格の上昇に貢献している(してしまっている)ことがわかります。黎明期の「脱炭素」が、「電力価格」と「輸送コスト」を上昇させ、原材料価格全体を「底上げ」しているのです。
下図の通り、黎明期の「脱炭素」は、エネルギー価格だけでなく、農産物、金属価格も押し上げているとみられ、「コスト・プッシュ型の物価高」を加速させていると考えられます。
その黎明期の「脱炭素」は、その名のとおり、始まったばかりとみられ、まだ当分、「脱炭素」起因の物価高が続く可能性があると、筆者は考えています。
人類が立てた「脱炭素」の期限は、パリ協定やSDGsを参照すれば、2030年から2050年です。「脱炭素」推進を全面に推し出したバイデン氏が米大統領選挙で勝利した2020年を元年とすると、2022年はまだ3年目です。
まだしばらく、「脱炭素」起因のコモディティ価格の上昇は続き、それにより、さまざまな末端の品物・サービスの価格が、(景気の良しあしにかかわらず)上昇する可能性があります。
このような状況の中、わたしたちはどのような心構えで「物価高」と対峙(たいじ)することが求められるのでしょうか。次回以降、その心構えについて、筆者の見解を述べます。
図:黎明期・過渡期の「脱炭素」が社会に与える影響
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,840.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,940元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年03月限は545.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで802.55ドル(前日比12.25ドル縮小)、円建てで2,974円(前日比36円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月20日 18時13分頃 6番限)
金 6,753円/g 白金 3,779円/g
ゴム 250.4円/kg とうもろこし 40,560円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「脱炭素は後戻りしない。物価高はしばらく続く」
前回は、「物価高の要因を個別と底上げに分ける」として、足元で起きている物価高の背景を考えました。
今回は、「脱炭素は後戻りしない。物価高はしばらく続く」として、黎明期の脱炭素と物価高の関係について述べます。
ロシアがウクライナに侵攻する可能性があること、OPECプラス(石油輸出国機構プラス)が価格をつり上げていること、トルコとイラクの間のパイプラインに支障が生じたことなどは、確かに、エネルギー価格の上昇要因です。
しかし、それが全てではないと、筆者は考えています。
上記の個別の要因以外に、黎明(れいめい)期の「脱炭素」が、エネルギー価格を上昇させていると考えます(黎明期=夜明けの時間帯。物事のはじまり)。以下は、黎明期・過渡期の「脱炭素」が社会に与える影響です。
黎明期の「脱炭素」が、エネルギー価格の上昇に貢献している(してしまっている)ことがわかります。黎明期の「脱炭素」が、「電力価格」と「輸送コスト」を上昇させ、原材料価格全体を「底上げ」しているのです。
下図の通り、黎明期の「脱炭素」は、エネルギー価格だけでなく、農産物、金属価格も押し上げているとみられ、「コスト・プッシュ型の物価高」を加速させていると考えられます。
その黎明期の「脱炭素」は、その名のとおり、始まったばかりとみられ、まだ当分、「脱炭素」起因の物価高が続く可能性があると、筆者は考えています。
人類が立てた「脱炭素」の期限は、パリ協定やSDGsを参照すれば、2030年から2050年です。「脱炭素」推進を全面に推し出したバイデン氏が米大統領選挙で勝利した2020年を元年とすると、2022年はまだ3年目です。
まだしばらく、「脱炭素」起因のコモディティ価格の上昇は続き、それにより、さまざまな末端の品物・サービスの価格が、(景気の良しあしにかかわらず)上昇する可能性があります。
このような状況の中、わたしたちはどのような心構えで「物価高」と対峙(たいじ)することが求められるのでしょうか。次回以降、その心構えについて、筆者の見解を述べます。
図:黎明期・過渡期の「脱炭素」が社会に与える影響
出所:筆者作成