原油反発。米主要株価指数の反発などで。85.36ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,841.40ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,340元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年03月限は543.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで806.65ドル(前日比9.95ドル拡大)、円建てで2,960円(前日比4円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月24日 18時3分頃 6番限)
金 6,722円/g 白金 3,762円/g
ゴム 236.6円/kg とうもろこし 40,530円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「ビットコイン急落は金融相場終焉の合図」
前回は、「モノから心に幸福の軸を移す必要がある」として、社会を取り巻く価値観の変化について、筆者の考えを述べました。
今回は、「ビットコイン急落は金融相場終焉の合図」として、足元のビットコインの価格急落の意味について、筆者の考えを書きます。
今年に入り、最も象徴的な値動きを演じている投資対象の一つに、暗号資産が挙げられます。以下のとおり、足元、主要銘柄であるビットコイン、イーサリアム、リップルの価格は、急落状態にあります。
ビットコインは、昨年秋に米国などで先物のETFが上場しました。これを機に、現物市場でも資金流入が進み、価格上昇が期待されていましたが、実際は上図のとおり、秋から冬にかけて、下落しています。
ビットコインを含む暗号資産価格の下落には、いくつか理由がありますが、最も大きな理由は、米国の金融政策の方針が、本格的に引締め方向に進み始めたことだと、筆者は考えています。暗号資産は、どの国の信用を必要としない「無国籍通貨」です。
昨年秋ごろから、世界で最も多く使われている通貨「米ドル」の金利や流通量を調節する機関(米国の中央銀行にあたるFRB)が、金利を引き上げる(利上げ)、社会に放出する量を減らす(金融緩和縮小)ことを本格的に議論し始め、一部を開始しました。
FRBのこうした動きは、米ドルの先高観や保有妙味を醸成すると同時に、相対的に「無国籍通貨」の保有妙味を低下させるきっかけになっていると考えられます。昨年の秋から冬にかけて、暗号資産の価格推移が軟調になったのはこのためです。
そして、年初から、暗号資産の価格下落に勢い付いたのは、FRBが米ドルを社会から吸収すること(金融引締め)を検討し始め、これまで以上に、米ドルの先高感・保有妙味が強まったためだと、考えられます。
ビットコインをはじめとした暗号資産の価格上昇は、「投機筋のなせる業(わざ)。市場全体に強いリスク・オン」という印象がありました。逆に、暗号資産の価格下落は、「投機筋の活動縮小。市場全体に強いリスク・オフ」を強く印象付けています。
足元の暗号資産の価格急落は、2020年春から2021年後半にかけて発生した、市場全体を覆った「金融相場」が、終わりを迎えた合図であると、筆者は考えています。株価急落の遠因とも言えるでしょう。
図:主要暗号資産の価格推移 (2021年12月31日=100)
出所:Investing.comデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,841.40ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,340元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年03月限は543.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで806.65ドル(前日比9.95ドル拡大)、円建てで2,960円(前日比4円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月24日 18時3分頃 6番限)
金 6,722円/g 白金 3,762円/g
ゴム 236.6円/kg とうもろこし 40,530円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「ビットコイン急落は金融相場終焉の合図」
前回は、「モノから心に幸福の軸を移す必要がある」として、社会を取り巻く価値観の変化について、筆者の考えを述べました。
今回は、「ビットコイン急落は金融相場終焉の合図」として、足元のビットコインの価格急落の意味について、筆者の考えを書きます。
今年に入り、最も象徴的な値動きを演じている投資対象の一つに、暗号資産が挙げられます。以下のとおり、足元、主要銘柄であるビットコイン、イーサリアム、リップルの価格は、急落状態にあります。
ビットコインは、昨年秋に米国などで先物のETFが上場しました。これを機に、現物市場でも資金流入が進み、価格上昇が期待されていましたが、実際は上図のとおり、秋から冬にかけて、下落しています。
ビットコインを含む暗号資産価格の下落には、いくつか理由がありますが、最も大きな理由は、米国の金融政策の方針が、本格的に引締め方向に進み始めたことだと、筆者は考えています。暗号資産は、どの国の信用を必要としない「無国籍通貨」です。
昨年秋ごろから、世界で最も多く使われている通貨「米ドル」の金利や流通量を調節する機関(米国の中央銀行にあたるFRB)が、金利を引き上げる(利上げ)、社会に放出する量を減らす(金融緩和縮小)ことを本格的に議論し始め、一部を開始しました。
FRBのこうした動きは、米ドルの先高観や保有妙味を醸成すると同時に、相対的に「無国籍通貨」の保有妙味を低下させるきっかけになっていると考えられます。昨年の秋から冬にかけて、暗号資産の価格推移が軟調になったのはこのためです。
そして、年初から、暗号資産の価格下落に勢い付いたのは、FRBが米ドルを社会から吸収すること(金融引締め)を検討し始め、これまで以上に、米ドルの先高感・保有妙味が強まったためだと、考えられます。
ビットコインをはじめとした暗号資産の価格上昇は、「投機筋のなせる業(わざ)。市場全体に強いリスク・オン」という印象がありました。逆に、暗号資産の価格下落は、「投機筋の活動縮小。市場全体に強いリスク・オフ」を強く印象付けています。
足元の暗号資産の価格急落は、2020年春から2021年後半にかけて発生した、市場全体を覆った「金融相場」が、終わりを迎えた合図であると、筆者は考えています。株価急落の遠因とも言えるでしょう。
図:主要暗号資産の価格推移 (2021年12月31日=100)
出所:Investing.comデータをもとに筆者作成