ハリケーン・タイフーン(台風を含む)・サイクロンの風速について

著者:吉田 哲
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原油(WTI先物)反発。主要株価指数の反発などで。55.11ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの強含みなどで。1,531.05ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年01月限は11,765元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。19年10月限は432.1元/トン付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで589.75ドル(前日比3.3ドル縮小)、円建てで1,991円(前日比72円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(9月2日 15時53分頃 先限)
 5,189円/g 白金 3,198円/g 原油 35,640円/kl
ゴム 162.9円/kg とうもろこし 22,800円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「ハリケーン・タイフーン(台風を含む)・サイクロンの風速について」

前々回、「ドリアン、ハリケーンに発達」として、現在フロリダ半島付近にいるハリケーンについて書きました。

今回は、このハリケーン「ドリアン」に関連し、ハリケーンのカテゴリについて書きます。

以下の図は、発達した熱帯暴風雨の名前と地域、および風速の関係を示したものです。

北西大西洋、北東太平洋では、風速29メートル以上でハリケーン(米国立ハリケーンセンターの基準)、南太平洋、南北インド洋では、風速33メートル以上でサイクロン(インドの気象庁にあたる機関の基準)になります。※10分間平均の最大風速 以下同様。

台風は、気象庁などが定義する、北西太平洋または南シナ海にある熱帯低気圧のうち、最大風速が秒速およそ17メートル以上に発達した熱帯暴風雨のことです。

“台風の卵”とは、台風に発達しそうな(熱帯暴風になりそうな)熱帯低気圧、と言えます。

同じ北西太平洋を管轄する米軍の機関である合同台風警報センターの機関の基準では、風速29メートル以上になればタイフーンになります。

日本では、国土交通省の外局である気象庁が台風や熱帯低気圧の情報を、随時ウェブサイト、あるいは状況に応じて会見で発表することがあります。

また、ハリケーンやタイフーンの観測を幅広く行う米国の機関(米軍に関連する機関であることが多い)は、これらの詳細な状況や今後の見通しを数時間おきにウェブサイトで公表しています。

発達した熱帯暴風雨によって該当する地域は、これまで何度も甚大な被害を受けてきました。

これに対し、日夜、関連機関は気象観測技術を進歩させ、より高頻度で、正確な現状を示す情報を、さらには確度の高い予測を公表しています。

過去に比べて、わたしたちは、年々発達する技術によって生み出される有益な情報をいつでも入手できる状況にあります。

また、それらを“減災”に役立てることができる環境にあると言えます。

図:発達した熱帯暴風雨の名前と地域、および風速の関係
発達した熱帯暴風雨の名前と地域、および風速の関係

出所:各種情報をもとに筆者作成

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。