[Vol.1303] バフェットは半年で10回以上、石油株を買った

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。88.86ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。1,755.65ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年01月限は12,860元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年10月限は704.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで871.5ドル(前日比3.6ドル縮小)、円建てで3,796円(前日比35円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(8月22日 14時52分頃 6番限)
7,664円/g
白金 3,868円/g
ゴム 228.2円/kg
とうもろこし 45,770円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「バフェットは半年で10回以上、石油株を買った」

前回は、「商品関連投信は原資産の配分が異なる点に注意」として、関連する投資信託が連動を目指す原資産の構成比率を確認しました。

今回は、「バフェットは半年で10回以上、石油株を買った」として、オクシデンタル・ペトロリアム株と米国天然ガス先物価格の推移を確認します。

バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、この数カ月間、立て続けに石油・天然ガス関連株を購入しています。

以下は同社が購入したオクシデンタル・ペトロリアム社(以下、オクシ社)の株価と、米国の天然ガス先物価格の推移です。中期視点で、2つは同じような山と谷を描いています。

オクシ株の推移に赤い丸を付けた箇所が、バークシャー・ハサウェイが購入した日です(10%取得後)。数日にわけて購入した場合は初日に丸をつけています。

バークシャー・ハサウェイは3月上旬にオクシ株の10%を超える保有者となり、以降オクシ株を購入するごとに、米国の政府機関であるSEC(Securities and Exchange Commission 米証券取引委員会)に報告する義務が生じています。

8月4日までに、バークシャー・ハサウェイがオクシ株を購入したことを記載した「フォーム4」は、13回提出されました(フォーム13は四半期ごとに提出)。天然ガス価格の上昇、そしてバフェット氏の買いもあってか、足元、オクシ株は年初来高値水準にあります。

すでにバークシャー・ハサウェイはオクシ株の20%超を保有しています。なぜ、バフェット氏はオクシ株を買うのでしょうか。この問いについて、次回以降、筆者なりの考えを述べます。

図:オクシデンタル・ペトロリアム株と米国天然ガス先物価格の推移
図:オクシデンタル・ペトロリアム株と米国天然ガス先物価格の推移

出所:マーケットスピードⅡのデータおよびWhale Wisdomの資料をもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。