原油反落。米主要株価指数の反落などで。78.23ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,900.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は13,025元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年03月限は532.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで823.15ドル(前日比3.1ドル拡大)、円建てで3,508円(前日比9円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月13日 12時19分頃 6番限)
金 7,868円/g
白金 4,360円/g
ゴム 224.5円/kg
とうもろこし 43,310円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『美しくて残酷な世界』それは市場も同じ」
前回は、「『巨人の力は絶対』という古い常識」として、金(ゴールド)市場の7つのテーマについて、述べました。
今回は、「『美しくて残酷な世界』それは市場も同じ」として、各種市場を取り巻く環境について、筆者の考えを述べます。
「進撃の巨人」第7話の「小さな刃」で、主人公を強く慕う少女が、巨人を目の前にして死を意識した際、「この世界は残酷だ、そしてとても美しい」という趣旨の発言をします。武器と移動手段を失った上でたった一人、巨人が迫るのを感じつつ、以前に主人公に助けられた時の記憶を回想しながら発した言葉です。
人類は有史来、紙、衣服、羅針盤、船、建物、飛行機、電子部品をはじめとした星の数ほどのモノを創り出したり、電気を発見して自在に扱ったり、火、水、木、金属、土を扱う技術を高めたりしてきました。また、法律、芸術、学問、信仰、経済、文化、さらにはお金といった概念を生み出し、高度化させてきました。
われわれが日々、接している「市場」もまた、人類が生み出した高度な概念の一つです。「市場」は人類の英知の結晶だと考えると、「美しい」と言えるでしょう。しかし、「残酷さ」を併せ持っているのもまた、「市場」です。
以下は「各種市場を取り巻く環境」のイメージ図です(事象は一例)。1970年代からある事象は「戦争」「為替」「景気」「政治」「生産国の政情」などでした。いたってシンプルな状態だったと言えます(シンプルゆえ、有事「だけ」で金価格が上昇し得た)。
しかし、2010年ごろからは、大きく様子が変わります。「先進国の高齢化」「途上国の人口増加」「働き方改革」「巨大IT企業」「ESG」「新型コロナ」など、1970年ごろにはほとんど見られなかった事象が、多数出現しました(一例)。
前回の「『巨人の力は絶対』という古い常識」の箇所で、金(ゴールド)市場が、以前ほど単純な市場ではなくなっていると述べました。中央銀行の影響力が拡大したこと、ETFを通じて金融商品化が進み、金(ゴールド)独自の材料で動く機会が減少したことが、主な要因と述べましたが、こうした事象もまた、以下の事象の一つだと言えます。
市場を取り巻く環境は、この数十年間で「残酷なまでに変化した」。これは、現代の(金のみならず)各種市場を分析する上で欠かせない考え方であると、筆者は考えます。過去の古い常識にすがっていては、正しい分析はできません。
図:各種市場を取り巻く環境(事象は一例)

出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,900.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は13,025元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年03月限は532.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで823.15ドル(前日比3.1ドル拡大)、円建てで3,508円(前日比9円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月13日 12時19分頃 6番限)
金 7,868円/g
白金 4,360円/g
ゴム 224.5円/kg
とうもろこし 43,310円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『美しくて残酷な世界』それは市場も同じ」
前回は、「『巨人の力は絶対』という古い常識」として、金(ゴールド)市場の7つのテーマについて、述べました。
今回は、「『美しくて残酷な世界』それは市場も同じ」として、各種市場を取り巻く環境について、筆者の考えを述べます。
「進撃の巨人」第7話の「小さな刃」で、主人公を強く慕う少女が、巨人を目の前にして死を意識した際、「この世界は残酷だ、そしてとても美しい」という趣旨の発言をします。武器と移動手段を失った上でたった一人、巨人が迫るのを感じつつ、以前に主人公に助けられた時の記憶を回想しながら発した言葉です。
人類は有史来、紙、衣服、羅針盤、船、建物、飛行機、電子部品をはじめとした星の数ほどのモノを創り出したり、電気を発見して自在に扱ったり、火、水、木、金属、土を扱う技術を高めたりしてきました。また、法律、芸術、学問、信仰、経済、文化、さらにはお金といった概念を生み出し、高度化させてきました。
われわれが日々、接している「市場」もまた、人類が生み出した高度な概念の一つです。「市場」は人類の英知の結晶だと考えると、「美しい」と言えるでしょう。しかし、「残酷さ」を併せ持っているのもまた、「市場」です。
以下は「各種市場を取り巻く環境」のイメージ図です(事象は一例)。1970年代からある事象は「戦争」「為替」「景気」「政治」「生産国の政情」などでした。いたってシンプルな状態だったと言えます(シンプルゆえ、有事「だけ」で金価格が上昇し得た)。
しかし、2010年ごろからは、大きく様子が変わります。「先進国の高齢化」「途上国の人口増加」「働き方改革」「巨大IT企業」「ESG」「新型コロナ」など、1970年ごろにはほとんど見られなかった事象が、多数出現しました(一例)。
前回の「『巨人の力は絶対』という古い常識」の箇所で、金(ゴールド)市場が、以前ほど単純な市場ではなくなっていると述べました。中央銀行の影響力が拡大したこと、ETFを通じて金融商品化が進み、金(ゴールド)独自の材料で動く機会が減少したことが、主な要因と述べましたが、こうした事象もまた、以下の事象の一つだと言えます。
市場を取り巻く環境は、この数十年間で「残酷なまでに変化した」。これは、現代の(金のみならず)各種市場を分析する上で欠かせない考え方であると、筆者は考えます。過去の古い常識にすがっていては、正しい分析はできません。
図:各種市場を取り巻く環境(事象は一例)

出所:筆者作成