原油反落。米主要株価指数の反落などで。83.21ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,030.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,680元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年05月限は603.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1001.8ドル(前日比5.45ドル拡大)、円建てで4,329円(前日比78円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月13日 11時13分頃 6番限)
金 8,623円/g
白金 4,294円/g
ゴム 207.9円/kg
とうもろこし 41,970円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「実は少量の減産しかしない!? OPECプラスの思惑」
前回は、「なぜOPECプラスは減産をしてしまうのか?」として、主要産油国の収支が均衡するときの原油価格について、述べました。
今回は、「実は少量の減産しかしない!? OPECプラスの思惑」として、主OPECプラス減産参加国(20カ国)の原油生産量などについて、述べます。
以下は、OPECプラスにおいて減産に参加している20カ国(サウジ、ロシア、イラク、カザフスタンなど。イラン、リビア、ベネズエラは減産不参加)の原油生産量の推移です。減産実施時の「基準量」「生産量の上限」を追記しています。
大々的に「OPECプラス追加減産」と報じられたのは、4月3日でした。その報道を受けて原油相場はアジア時間から急反発しました。(前週末比、およそ5ドル高で取引がはじまった)
ウクライナ危機下、需給バランスが引き締まりやすいため、追加減産によって「世界のエネルギー事情がこれまで以上に危ぶまれる」という趣旨の報道が目立ちました。しかし、上図からは、OPECプラス(減産参加20カ国)の原油生産量は、さほど、減少しないように見えます。
筆者の推計では、追加減産決定によって引き下がった生産量の上限は、4月の原油生産量の推定値と大きく変わりません。現在のままでも「ほぼ減産順守」である可能性があります。「追加減産」のアナウンスで原油価格を急反発させることに成功し、それでいて原油生産量をさほど減らさない…。
OPECプラスは、「巧みな(?)」アナウンス効果と、わかりにくい(意図的であると思われる)減産の仕組みを利用して、価格上昇・生産量維持、という大きなメリットを享受している可能性があります。
図:OPECプラス減産参加国(20カ国)の原油生産量など(筆者推定含) 単位:百万バレル/日量
出所:ブルームバーグのデータおよびOPECの資料より筆者推計
金反発。ドル指数の反落などで。2,030.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,680元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年05月限は603.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1001.8ドル(前日比5.45ドル拡大)、円建てで4,329円(前日比78円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月13日 11時13分頃 6番限)
金 8,623円/g
白金 4,294円/g
ゴム 207.9円/kg
とうもろこし 41,970円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「実は少量の減産しかしない!? OPECプラスの思惑」
前回は、「なぜOPECプラスは減産をしてしまうのか?」として、主要産油国の収支が均衡するときの原油価格について、述べました。
今回は、「実は少量の減産しかしない!? OPECプラスの思惑」として、主OPECプラス減産参加国(20カ国)の原油生産量などについて、述べます。
以下は、OPECプラスにおいて減産に参加している20カ国(サウジ、ロシア、イラク、カザフスタンなど。イラン、リビア、ベネズエラは減産不参加)の原油生産量の推移です。減産実施時の「基準量」「生産量の上限」を追記しています。
大々的に「OPECプラス追加減産」と報じられたのは、4月3日でした。その報道を受けて原油相場はアジア時間から急反発しました。(前週末比、およそ5ドル高で取引がはじまった)
ウクライナ危機下、需給バランスが引き締まりやすいため、追加減産によって「世界のエネルギー事情がこれまで以上に危ぶまれる」という趣旨の報道が目立ちました。しかし、上図からは、OPECプラス(減産参加20カ国)の原油生産量は、さほど、減少しないように見えます。
筆者の推計では、追加減産決定によって引き下がった生産量の上限は、4月の原油生産量の推定値と大きく変わりません。現在のままでも「ほぼ減産順守」である可能性があります。「追加減産」のアナウンスで原油価格を急反発させることに成功し、それでいて原油生産量をさほど減らさない…。
OPECプラスは、「巧みな(?)」アナウンス効果と、わかりにくい(意図的であると思われる)減産の仕組みを利用して、価格上昇・生産量維持、という大きなメリットを享受している可能性があります。
図:OPECプラス減産参加国(20カ国)の原油生産量など(筆者推定含) 単位:百万バレル/日量
出所:ブルームバーグのデータおよびOPECの資料より筆者推計