ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。5月12日の価格はキロあたり47.01~48.14バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は168.0~170.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月20日時点14,778トン(前旬比395増)。

 4月中旬の入出庫は入庫1,220トン、出庫825トン。

◆展開予想

 OSEゴムは大幅反落、上海ゴムは連休明けの4日から新規買いを集めて上昇、今週も10日に2月以来の高値圏12,265元まで値を切り上げる中、OSEゴムは週初こそ連動する形で上昇するもその後は一貫して戻り売りに押され、週末にかけては上海ゴム軟化もあり中心限月は210円割れでの引けとなった。株式は概ね上昇、米CPIの鈍化を受けて利上げ打ち止め観測が強まり、ハイテク株が上げ幅を拡大、日本株も年初来高値を更新している。商品はドル高進行もあり反落したものが多かった。ドル円は134円台まで円高ドル安が進行している。

 5月12日引け時点のRSS10月限(中心限月)は208.9円、TSR8月限(中心限月)は185.0円。週の高値はRSS215.9/TSR187.0円、週の安値はRSS207.8円/TSR185.0円。

 現物価格は208.5円まで上昇。中国ではゴム戦略備蓄在庫入替の噂があり時期・数量・グレード等の詳細は不明ながら、市場間の価格連動性に大きな変化が生じる可能性があるため続報に注意したい。国内市場の順鞘幅は縮小、中心限月は売り圧力が強かったのに対し、期近近辺は大口の買いが入る場面があった。現物対比では割安幅が前週比で拡大しており、上海ゴムに連動する形で弱含む可能性もあるが、順鞘幅縮小傾向であることも踏まえれば割安幅拡大時は押し目買い検討する場面だろう。中心限月は205.0~215.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp