加えて、ロシアが7月17日に黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)を破棄する可能性があり、7月からサウジの自主減産や米戦略備蓄の買い付けが期待されている原油価格とともに、穀物市場が波乱の芽になる可能性には注意したい。
また、7月から「OPECプラス」の追加減産に加えてサウジの自主減産が開始する。米債務上限問題が合意を見せ、景気減速が懸念された中国も今週、中国人民銀行は景気支援のため銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げる見通しだ。
これまで下げ要因だった米国の戦略石油備蓄(SPR)放出も、今後は補充を開始する。SPR買い付け価格(67-72ドル)が底値圏となりそうだ。米国政府はすでに発表している610万バレルのSPR補充用の原油買い上げを含んで年内に1200万バレル以上の原油を買い上げる可能性。SPR在庫が1983年以来の低水準となっているため、エネルギー安全保障の面から危機感があり、機会を見て積極的に買い上げて行く意向。既に8月渡しでエクソン・モービルなど5社から310万バレル買い上げることを発表しており、9月渡しでも300万バレルを買い上げる見込みで供給企業を募集している。
米国では5月のメモリアルデーから本格的なドライブシーズン入りしており、過去の季節傾向では夏にかけて上値リスクが意識されやすい時間帯だ。7月の月間騰落率も買い方有利の時間帯。
米CPI低下など足元で落ち着きを見せているインフレが、夏には再燃するかもしれない。
また、7月から「OPECプラス」の追加減産に加えてサウジの自主減産が開始する。米債務上限問題が合意を見せ、景気減速が懸念された中国も今週、中国人民銀行は景気支援のため銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げる見通しだ。
これまで下げ要因だった米国の戦略石油備蓄(SPR)放出も、今後は補充を開始する。SPR買い付け価格(67-72ドル)が底値圏となりそうだ。米国政府はすでに発表している610万バレルのSPR補充用の原油買い上げを含んで年内に1200万バレル以上の原油を買い上げる可能性。SPR在庫が1983年以来の低水準となっているため、エネルギー安全保障の面から危機感があり、機会を見て積極的に買い上げて行く意向。既に8月渡しでエクソン・モービルなど5社から310万バレル買い上げることを発表しており、9月渡しでも300万バレルを買い上げる見込みで供給企業を募集している。
米国では5月のメモリアルデーから本格的なドライブシーズン入りしており、過去の季節傾向では夏にかけて上値リスクが意識されやすい時間帯だ。7月の月間騰落率も買い方有利の時間帯。
米CPI低下など足元で落ち着きを見せているインフレが、夏には再燃するかもしれない。