原油反発。米主要株価指数の反発などで。69.45ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,935.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,840元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年08月限は538.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで999.8ドル(前日比3.75ドル縮小)、円建てで4,637円(前日比5円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月26日 14時52分時点 6番限)
金 8,864円/g
白金 4,227円/g
ゴム 204.7円/kg
とうもろこし 44,220円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:セント/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
前回は、「銅と小麦は、グローバルサウス起因で価格上昇も」として、グローバルサウスの声サミット参加国の銅の鉱山生産シェアについて、述べました。
今回は、「『スーパーエルニーニョ』発生予報」として、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差(5カ月平均)、述べます。
6月9日、気象庁は、「エルニーニョ現象」が発生しているとみられる、今後、秋にかけて続く可能性が高いと、発表しました。エルニーニョ現象は、世界規模の異常気象の原因とされています。
今年は47年ぶりに、冬に発生したラニーニャ現象に続き、夏にエルニーニョ現象が発生しました。エルニーニョは、スペイン語の「男の子」の意味です。ラニーニャは「女の子」です。
以下のグラフは、この半世紀に起きたエルニーニョ現象とラニーニャ現象を示しています。気象庁は、エルニーニョ監視海域の海面水温の過去5カ月平均が、6か月以上連続で基準に対して+0.5度以上となることを「エルニーニョ現象」、-0.5度以下となることを「ラニーニャ現象」としています。
緑色がエルニーニョ現象、オレンジ色がラニーニャ現象です。過去最大となった1997年春~1998年夏にかけて発生したエルニーニョ現象は、基準に対して一時3度以上も高くなりました。
データを入手できた1949年から現在まで、基準に対して2.5度以上高くなり(5カ月平均)、「スーパー」を冠したエルニーニョ現象は3回(1982年春~1983年秋、1997年春~1998年夏、2014年春~2016年春)のみです。
4月時点で、太平洋の赤道域に蓄えられた熱量が、過去最大となった1997年春~1998年夏と同程度まで上昇していたと気象庁や専門家が述べています。今回のエルニーニョ現象が再び「スーパー」となる可能性が高くなっていると言えそうです。
今年、これまでカナダ、イスラエル、ロシアなどで大規模な山火事が発生しました。また、バングラディシュ、インド、タイなどで熱波、地中海周辺の欧州や北アフリカで異常な高温に見舞われたと報じられています。
これらすべてが「極端気象」が原因だとは言えないかもしれません。しかし、世全体で年々増え続ける「極端気象」が、当該地域の市民の生活、政治・経済、関りがある国・企業・人へのマイナスの影響をもたらしていることに留意しなければなりません。
「スーパーエルニーニョ」。冬にピークを迎え、その後も影響が続くとの指摘があります。わたしたちは今、大きな試練に直面しているのかもしれません。
図:エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差(5カ月平均)
出所:気象庁の資料およびデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,935.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,840元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年08月限は538.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで999.8ドル(前日比3.75ドル縮小)、円建てで4,637円(前日比5円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月26日 14時52分時点 6番限)
金 8,864円/g
白金 4,227円/g
ゴム 204.7円/kg
とうもろこし 44,220円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:セント/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
前回は、「銅と小麦は、グローバルサウス起因で価格上昇も」として、グローバルサウスの声サミット参加国の銅の鉱山生産シェアについて、述べました。
今回は、「『スーパーエルニーニョ』発生予報」として、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差(5カ月平均)、述べます。
6月9日、気象庁は、「エルニーニョ現象」が発生しているとみられる、今後、秋にかけて続く可能性が高いと、発表しました。エルニーニョ現象は、世界規模の異常気象の原因とされています。
今年は47年ぶりに、冬に発生したラニーニャ現象に続き、夏にエルニーニョ現象が発生しました。エルニーニョは、スペイン語の「男の子」の意味です。ラニーニャは「女の子」です。
以下のグラフは、この半世紀に起きたエルニーニョ現象とラニーニャ現象を示しています。気象庁は、エルニーニョ監視海域の海面水温の過去5カ月平均が、6か月以上連続で基準に対して+0.5度以上となることを「エルニーニョ現象」、-0.5度以下となることを「ラニーニャ現象」としています。
緑色がエルニーニョ現象、オレンジ色がラニーニャ現象です。過去最大となった1997年春~1998年夏にかけて発生したエルニーニョ現象は、基準に対して一時3度以上も高くなりました。
データを入手できた1949年から現在まで、基準に対して2.5度以上高くなり(5カ月平均)、「スーパー」を冠したエルニーニョ現象は3回(1982年春~1983年秋、1997年春~1998年夏、2014年春~2016年春)のみです。
4月時点で、太平洋の赤道域に蓄えられた熱量が、過去最大となった1997年春~1998年夏と同程度まで上昇していたと気象庁や専門家が述べています。今回のエルニーニョ現象が再び「スーパー」となる可能性が高くなっていると言えそうです。
今年、これまでカナダ、イスラエル、ロシアなどで大規模な山火事が発生しました。また、バングラディシュ、インド、タイなどで熱波、地中海周辺の欧州や北アフリカで異常な高温に見舞われたと報じられています。
これらすべてが「極端気象」が原因だとは言えないかもしれません。しかし、世全体で年々増え続ける「極端気象」が、当該地域の市民の生活、政治・経済、関りがある国・企業・人へのマイナスの影響をもたらしていることに留意しなければなりません。
「スーパーエルニーニョ」。冬にピークを迎え、その後も影響が続くとの指摘があります。わたしたちは今、大きな試練に直面しているのかもしれません。
図:エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差(5カ月平均)
出所:気象庁の資料およびデータをもとに筆者作成