[Vol.1555] 人口は2100年まで増え続ける見通し

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。81.55ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反落などで。1,964.95ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年01月限は13,305元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年10月限は643.6元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで980ドル(前日比2.20ドル拡大)、円建てで4,591円(前日比2円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(8月30日 12時55分時点 6番限)
9,092円/g
白金 4,501円/g
ゴム 214.0円/kg
とうもろこし 40,360円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「人口は2100年まで増え続ける見通し」
前回は、「BRICSプラスの歴史」として、BRICSプラスの歴史について、書きました。

今回は、「人口は2100年まで増え続ける見通し」として、BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移について、書きます。

以下は、BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移です。2022年以降は、国連の見通しです(中程度)。

「人口増加」は、経済発展と政治力拡大の源泉です。人口増加により、貿易額が大きくなったり、他国との結びつきが強まったりするためです。言い換えれば、「人口減少」は経済も政治力も減退する可能性を高めます。

「人口増加」は新しくBRICSに加わる6カ国の強みです。国連の中程度の見通しによれば、6カ国の人口(合計)は、2100年まで増加し続けます。2021年時点でおよそ4億人ですが、同見通しでは一度も減少することなく2100年を迎え、7億2,000万人に達します。7億2,000万人は2007年のG7と同じ水準です。

同見通しによれば、既存のBRICSも、G7も、2040年代半ばに人口減少が始まります。しかし、BRICSに入る6カ国は増加し続ける、しかも2100年にはG7並みの人口を有することが見通されている…。新たに加わる6カ国は超長期視点の強みに、要注目です。

図:BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移 単位:10億人
図:BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移 単位:10億人

出所:国連のデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。