水星逆行開始!!ダマシに注意

著者:菊川 弘之
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 NY金(12月限)は、先週末に一目均衡表の雲に上値が抑えられて上ヒゲ陰線引け。7月安値を起点とした上昇トレンドと、9月高値を起点とした下降トレンドとに挟まれた三角保合い放れ待ちの状況が継続している。東京金は、前週末に三角保合い上放れとなったが、NY金は保合継続で、騙しを回避するために保合放れは、マザーマーケットであるNY市場の放れを確認するダブルチェックとしたい。

 仮に、保合下放れなら、N=1467.8ドル、V=1438.1ドルなど。保合い上放れなら、N=1538.8ドル、V=1573.6ドル、E=1586.6ドルなどが一目均衡表からターゲットとしてカウントできる。
テクニカル・内部要因からは、売られ易いものの、ファンダメンタルズからは、売り難い地合いとなっていることが、保合い形成の背景。

 対等数値から変化が起こりやすい日柄は、11月7日、11月15日、12月19日。メリマンの重要変化日は、11月22日~24日。12月9日、15日。
FOMCでは追加利下げが確実視されているが、かなりの部分、マーケットには織り込まれており、追加利下げ観測が後退するようだと、ドル高・金売りとなる可能性には注意したい。ただし、ドル高・株高などを嫌気して出現した金(GOLD)の安値は、中長期的な買い場を提供することとなるだろう。



このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

NSトレーディング株式会社 代表取締役社長 / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。

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