12月FOMC(米国連邦公開市場委員会)では、市場予想通り0.25%の利下げを決定した。来年の政策金利見通しで、2025年の利下げ回数見通しが前回(9月)の4回から2回に引き下げられ、利下げペースの鈍化見通しを背景に、米長期金利が上昇。ドル買いの動きが加速した。
一方、12月の日銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置きとなった。今回の会合で0.25%の利上げに動くとの見方も一部で出ていた中、据え置きとなったことで、円売りが加速。
その後の植田日銀総裁の記者会見では、「賃金と物価の好循環の確認、もう少し情報が必要」「追加利上げの判断には、もうワンノッチ欲しい」などと述べ、追加利上げ観測が後退。今回、利上げを見送ったことで、現行水準(155円水準)の容認と捉える向きもあり、円安が一段と加速した。
これまでの「円安=日本株高」と言う構図は崩れ始めており、日本経済の柱である自動車関連業界なども見かけの売り上げが伸びても、原材料高で利益は減少している実態に焦点が集まり始めている。
足元のCFTC建玉明細での大口投機玉は、円買いポジション(ほぼ売り買いフラット状態)となっており、投機的な円売り余力のある状況だ。年末年始は、日本市場は長い休場に入るが、日本休場中に本邦当局が介入し難いとの思惑もあり、160円を明確に突破してくると、単純なトレンドフォローの買いだけでなく、ドル円の歴史的な位相が大きく変化する(悪い円安開始)と、捉える向きも増えそうだ。
一方、12月の日銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置きとなった。今回の会合で0.25%の利上げに動くとの見方も一部で出ていた中、据え置きとなったことで、円売りが加速。
その後の植田日銀総裁の記者会見では、「賃金と物価の好循環の確認、もう少し情報が必要」「追加利上げの判断には、もうワンノッチ欲しい」などと述べ、追加利上げ観測が後退。今回、利上げを見送ったことで、現行水準(155円水準)の容認と捉える向きもあり、円安が一段と加速した。
これまでの「円安=日本株高」と言う構図は崩れ始めており、日本経済の柱である自動車関連業界なども見かけの売り上げが伸びても、原材料高で利益は減少している実態に焦点が集まり始めている。
足元のCFTC建玉明細での大口投機玉は、円買いポジション(ほぼ売り買いフラット状態)となっており、投機的な円売り余力のある状況だ。年末年始は、日本市場は長い休場に入るが、日本休場中に本邦当局が介入し難いとの思惑もあり、160円を明確に突破してくると、単純なトレンドフォローの買いだけでなく、ドル円の歴史的な位相が大きく変化する(悪い円安開始)と、捉える向きも増えそうだ。