日経225も本日、ザラ場で40000円に乗せてきた。大納会でも終値ベースで40000円を維持し、40300円水準を超えてくると上げ加速となりそうなチャート形状だ。
トランプ政権下で独り勝ちを見せそうな中、S&P500は、このまま終えれば2年連続の2割高で主要国では群を抜く。世界株時価総額の24年の増加額は12.3兆ドルで、うち9割弱の10.8兆ドルを米国株が占める。トランプ次期政権の施策や、人工知能(AI)をテコとした設備投資や生産性拡大が背景となり、米国の例外的な強さが、ドルと米リスク資産を押し上げると見る向きは多い。
一方、日経225は、グローバルな分散先として日本株が注目されるかもしれない。欧州は景気だけでなく、ドイツ・フランスと言ったEUをリードする両大国共に政治情勢が不安定で、中国には関税懸念があり、韓国も政治情勢が不透明のままだ。日本は消去法的ではあるものの良い立ち位置だ。
足元の東証株価指数(TOPIX)の12カ月先PERは14倍程度。S&P500の予想PER(株価収益率、12カ月先ベース)は約22倍と、過去10年平均(18.4倍)を大きく上回っており、日本株式指数の相対的な割安感は強い。
悪い円安が加速しなければ、日経225の堅調さは表見化してくるかもしれない。現物株と株価指数先物の売買を累計すると直近までに5兆円超の売り越しになっているものの、年明け以降は、2024年前半と同じように買いから入ってくる可能性も。日中関係改善の兆しも、日本経済にとってはプラス要因だ。夏の参院選(衆参同時選挙の可能性も高まっている)で与党が勝利となれば、更に、資金流入は増えそうだ。
一方、政府・日銀が舵取りを間違え、悪い円安が加速するようならば、円建て金の優位性・ヘッジ機能が再評価されよう。トランプ政権下では、各分野で不透明感・不確実性が高まると思われ「安全資産」としての金買いの流れは継続しそうだ。
JPX金(日足)とNY金(2月限)
トランプ政権下で独り勝ちを見せそうな中、S&P500は、このまま終えれば2年連続の2割高で主要国では群を抜く。世界株時価総額の24年の増加額は12.3兆ドルで、うち9割弱の10.8兆ドルを米国株が占める。トランプ次期政権の施策や、人工知能(AI)をテコとした設備投資や生産性拡大が背景となり、米国の例外的な強さが、ドルと米リスク資産を押し上げると見る向きは多い。
一方、日経225は、グローバルな分散先として日本株が注目されるかもしれない。欧州は景気だけでなく、ドイツ・フランスと言ったEUをリードする両大国共に政治情勢が不安定で、中国には関税懸念があり、韓国も政治情勢が不透明のままだ。日本は消去法的ではあるものの良い立ち位置だ。
足元の東証株価指数(TOPIX)の12カ月先PERは14倍程度。S&P500の予想PER(株価収益率、12カ月先ベース)は約22倍と、過去10年平均(18.4倍)を大きく上回っており、日本株式指数の相対的な割安感は強い。
悪い円安が加速しなければ、日経225の堅調さは表見化してくるかもしれない。現物株と株価指数先物の売買を累計すると直近までに5兆円超の売り越しになっているものの、年明け以降は、2024年前半と同じように買いから入ってくる可能性も。日中関係改善の兆しも、日本経済にとってはプラス要因だ。夏の参院選(衆参同時選挙の可能性も高まっている)で与党が勝利となれば、更に、資金流入は増えそうだ。
一方、政府・日銀が舵取りを間違え、悪い円安が加速するようならば、円建て金の優位性・ヘッジ機能が再評価されよう。トランプ政権下では、各分野で不透明感・不確実性が高まると思われ「安全資産」としての金買いの流れは継続しそうだ。
JPX金(日足)とNY金(2月限)