[Vol.1882] 未踏の値3,000ドル、1万6,000円に到達か

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。69.59ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。2,650.01ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年05月限は17,670元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年02月限は546.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1695.01ドル(前日比4.19ドル縮小)、円建てで8,659円(前日比60円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(12月27日 14時15分時点 6番限)
13,435円/g
白金 4,776円/g
ゴム 370.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,960円/mmBtu(25年4月限 12月19日17時25分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「未踏の値、3,000ドル、1万6,000円に到達か」
前回は、「世界分裂:超長期視点で継続見通し」として、自由民主主義指数0.4以下および0.6以上の国の数(1945~2023年)を確認しました。

今回は、「未踏の値、3,000ドル、1万6,000円に到達か」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2025年の見通し)を確認します。

ここまでの数回で述べてきたとおり2025年は、米国の利下げ方針堅持、新興国を中心とした中央銀行の買い継続、世界分裂の超長期視点での継続見通しによって、金(ゴールド)相場に上昇圧力がかかりやすい環境となる可能性があります。

しばしば発生が予想される、株高をきっかけとした「代替資産」関連の下落圧力と、ドル高をきっかけとした「代替通貨」関連の下落圧力を受け、短期的に上下する場面はありながらも、全体的には上値を切り上げると、筆者はみています。

2025年年末時点で、海外金(ゴールド)現物価格は1トロイオンス当たり3,000ドルに、国内地金大手小売価格は1グラム当たり1万6,000円(大阪の先物価格は1万4,500円)に到達していると考えています。

図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2025年の見通し)
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2025年の見通し)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。