原油反発。米主要株価指数の反発などで。68.98ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,923.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は17,600元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年04月限は539.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1936.5ドル(前日比12.90ドル縮小)、円建てで9,567円(前日比21円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月26日 17時20分時点 6番限)
金 14,102円/g
白金 4,535円/g
ゴム -円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,161円/mmBtu(25年5月限 2月25日17時16分時点)
●NY原油先物 月足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「OPECプラスはしたたかに高値維持を画策中」
前回は、「原油は上下の圧力に挟まれて『高止まり』」として、足元の原油相場を取り巻く環境(2025年1~2月)を確認しました。
今回は、「OPECプラスはしたたかに高値維持を画策中」として、OPECプラスの減産(イメージ)を確認します。
OPECプラスは現在、協調減産(ベースになる減産)と、自主減産(有志国による一時的な減産)の二階建てで、原油の減産を実施しています。
OPECプラスは2024年12月の会合で、協調減産の実施期間を2026年12月までに延長することを決定しました。同時に、自主減産を2025年4月から縮小し始め、2026年後半に終えることを決定しました。OPECプラスの決定は、原油相場を現在の高値で維持する策(協調減産維持)と、世界の原油生産シェア維持(自主減産縮小)を、両立させるものでした。
トランプ氏が米大統領選挙で勝利したことで、OPECプラスは、米国の原油生産量増加→同国の原油生産シェア拡大→OPECプラスのシェア低下→OPECプラスの市場への影響度低下、という連想を拡大しないようにする必要がありました。それでいて、原油相場を高値で維持するための策を講じる必要がありました。
OPECプラスが望む原油価格の水準は、IMF(国際通貨基金)が算出している、財政収支が均衡するときの原油価格を参照することが有用です。これによればOPECプラスに属する11カ国の平均は「90.9ドル」です。90ドルを超えることで、財政収支が均衡する計算です。湾岸産油国主要5か国(サウジ、UAE、オマーン、クウェート、イラク)の平均はおよそ75ドルです。
長期視点で見た高値水準を望みつつ、生産シェアを損なわないようにするために、OPECプラスは、巧妙な策を講じています。自主減産縮小だけを見れば生産量は増えそうですが、減産のベースである協調減産が同時進行していることを考えれば、原油相場を暴落させ得る過大な生産は行われないと言えます。
図:OPECプラスの減産(イメージ) 単位:万バレル/日量

出所:ライスタッド・エナジー、JODIのデータおよびOPECの資料をもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,923.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は17,600元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年04月限は539.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1936.5ドル(前日比12.90ドル縮小)、円建てで9,567円(前日比21円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月26日 17時20分時点 6番限)
金 14,102円/g
白金 4,535円/g
ゴム -円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,161円/mmBtu(25年5月限 2月25日17時16分時点)
●NY原油先物 月足 単位:ドル/バレル
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出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「OPECプラスはしたたかに高値維持を画策中」
前回は、「原油は上下の圧力に挟まれて『高止まり』」として、足元の原油相場を取り巻く環境(2025年1~2月)を確認しました。
今回は、「OPECプラスはしたたかに高値維持を画策中」として、OPECプラスの減産(イメージ)を確認します。
OPECプラスは現在、協調減産(ベースになる減産)と、自主減産(有志国による一時的な減産)の二階建てで、原油の減産を実施しています。
OPECプラスは2024年12月の会合で、協調減産の実施期間を2026年12月までに延長することを決定しました。同時に、自主減産を2025年4月から縮小し始め、2026年後半に終えることを決定しました。OPECプラスの決定は、原油相場を現在の高値で維持する策(協調減産維持)と、世界の原油生産シェア維持(自主減産縮小)を、両立させるものでした。
トランプ氏が米大統領選挙で勝利したことで、OPECプラスは、米国の原油生産量増加→同国の原油生産シェア拡大→OPECプラスのシェア低下→OPECプラスの市場への影響度低下、という連想を拡大しないようにする必要がありました。それでいて、原油相場を高値で維持するための策を講じる必要がありました。
OPECプラスが望む原油価格の水準は、IMF(国際通貨基金)が算出している、財政収支が均衡するときの原油価格を参照することが有用です。これによればOPECプラスに属する11カ国の平均は「90.9ドル」です。90ドルを超えることで、財政収支が均衡する計算です。湾岸産油国主要5か国(サウジ、UAE、オマーン、クウェート、イラク)の平均はおよそ75ドルです。
長期視点で見た高値水準を望みつつ、生産シェアを損なわないようにするために、OPECプラスは、巧妙な策を講じています。自主減産縮小だけを見れば生産量は増えそうですが、減産のベースである協調減産が同時進行していることを考えれば、原油相場を暴落させ得る過大な生産は行われないと言えます。
図:OPECプラスの減産(イメージ) 単位:万バレル/日量
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出所:ライスタッド・エナジー、JODIのデータおよびOPECの資料をもとに筆者作成