先週末のWTI原油は前週比0.90ドル高の68.27ドル、ブレント原油は1.51ドル高の72.17ドルとなった。
前週末の海外原油は前日に下げた反動から上昇したほか、露プーチン大統領がウクライナとの停戦案の即時受託に難色を示したことで早期停戦への期待が後退したことも支援要因となった。
先週は中東情勢の緊張の高まりなどが支えとなり下値を切り上げる展開となった。週明け17日は続伸。米国とイランの緊張が高まるなか、中国国家統計局が発表した小売売上高が堅調な内容となったことから景気悪化懸念が後退する格好となった。18日は反落。中東情勢の緊張が高まったことから買いが先行したものの、ロシアとウクライナがエネルギー関連施設への攻撃をしないことで合意したことから、その後はマイナスサイドへと転じる動きとなった。19日は反発。EIA統計で製品在庫の減少が示されたことが支えとなったが、FOMCで今年の経済成長率見通しが下方修正されたことは上値を抑えた。20日は続伸。中東情勢の緊迫化が意識されているほか、米政府がイラン関係の新たな制裁を発表したことが相場を押し上げた。

出所:みんかぶ先物WTI原油先物複合チャート
今週の海外原油は引き続き底堅い展開となるか。ロシアとウクライナの停戦交渉でエネルギーインフラへの攻撃停止で合意したものの、プーチン大統領は即時停戦を受け入れず、引き続き攻撃は続いている状態である。さらに米国がイラン関係の追加制裁を発表したほか、フーシ派へ大規模攻撃を行うなど地政学リスクの高まりが支えとなっている。しかし、景気悪化懸念が上値を抑えており、ロシアとウクライナの停戦交渉に進展があれば再び売られる展開も想定されるため、その動向にも注目したい。
前週末の海外原油は前日に下げた反動から上昇したほか、露プーチン大統領がウクライナとの停戦案の即時受託に難色を示したことで早期停戦への期待が後退したことも支援要因となった。
先週は中東情勢の緊張の高まりなどが支えとなり下値を切り上げる展開となった。週明け17日は続伸。米国とイランの緊張が高まるなか、中国国家統計局が発表した小売売上高が堅調な内容となったことから景気悪化懸念が後退する格好となった。18日は反落。中東情勢の緊張が高まったことから買いが先行したものの、ロシアとウクライナがエネルギー関連施設への攻撃をしないことで合意したことから、その後はマイナスサイドへと転じる動きとなった。19日は反発。EIA統計で製品在庫の減少が示されたことが支えとなったが、FOMCで今年の経済成長率見通しが下方修正されたことは上値を抑えた。20日は続伸。中東情勢の緊迫化が意識されているほか、米政府がイラン関係の新たな制裁を発表したことが相場を押し上げた。

出所:みんかぶ先物WTI原油先物複合チャート
今週の海外原油は引き続き底堅い展開となるか。ロシアとウクライナの停戦交渉でエネルギーインフラへの攻撃停止で合意したものの、プーチン大統領は即時停戦を受け入れず、引き続き攻撃は続いている状態である。さらに米国がイラン関係の追加制裁を発表したほか、フーシ派へ大規模攻撃を行うなど地政学リスクの高まりが支えとなっている。しかし、景気悪化懸念が上値を抑えており、ロシアとウクライナの停戦交渉に進展があれば再び売られる展開も想定されるため、その動向にも注目したい。