原油(WTI先物)反発。主要株価指数の反発などで。56.97ドル/バレル近辺で推移。 金反落。ドルインデックスの反発などで。1,480.35ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年05月限は12,860元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年01月限は448.7元/バレル付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで569.85ドル(前日比2.95ドル縮小)、円建てで1,963円(前日比7円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(12月4日 19時17分頃 先限) 金 5,145円/g 白金 3,182円/g 原油 38,910円/kl ゴム 188.7円/kg とうもろこし 23,730円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「協議の難航・遅れが目立つOPECプラス」 今回は「協議の難航・遅れが目立つOPECプラス」として、12月4日にOPECのウェブサイト上で公表された、12月5日・6日の会合の時間的な流れを確認します。 内容は以下の資料のとおりですが、今回のスケジュールの公表について、タイミングが昨年の12月の総会の時に比べて1日程度遅かった点に、筆者は注目しています。 以前の「第175回OPEC定時総会のスケジュールを確認」で述べたとおり、この時のスケジュールは会合の2日前には明らかになっていました。 しかし、今回は12月4日、つまり総会の前日に公表されました。この点は、総会に向けた事前調整が難航していることを示していると思います。 事前協議の難航という点で言えば、今年の年前半の6月の総会を思い出します。3月18日に決定し、6月25日・26日に予定していた会合を、6月19日に、7月1日・2日に延期しました。 この延期は、要人のスケジュールが合わなかったのではなく、事前調整が難航したためだと考えられます。 また、今回の総会の詳細なスケジュールでは、記者会見の時刻が明記されていません。(会合が終わり次第、と書かれている) これは、前回の6月の会合と同様、クローズドセッションが長引くことを想定しているのだとと思います。 6月の総会の記者会見の時、ファリハ氏(当時のサウジのエネルギー大臣)の表情が非常に疲れていたのをライブ中継で見たのを思い出します。 2020年1月になれば、協調減産は4年目に入ります。 自国で生産量を自由に決めることができない、ある意味窮屈な状況が3年以上、続いているため、延長に賛同できない国が出始め、事前調整が難航している、あるいは会合が難航する可能性があります。 ようやくスケジュールの詳細が出ましたが、果たしてOPECプラスはどのような結論を出すのでしょうか。刮目したいと思います。 図:第177回OPEC総会、第7回OPEC・非OPEC閣僚会議のタイムスケジュール
出所:OPECの資料をもとに筆者作成