原油反発。米主要株価指数の反発などで。65.46ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,296.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,985元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は496.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1922.3ドル(前日比13.40ドル縮小)、円建てで9,357円(前日比55円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月30日 18時11分時点 6番限)
金 15,361円/g
白金 6,004円/g
ゴム 310.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「中央銀行は金(ゴールド)を重用」
前回は、「急騰はなくても『原油高・物価高』が続く可能性あり」として、米国CPIのエネルギー(実数値)とNY原油先物(月足 終値)を確認しました。
今回は、「中央銀行は金(ゴールド)を重用」として、中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値)を確認します。
昨今、投資家の皆さんの間で、金(ゴールド)投資が人気を博しています。金(ゴールド)に興味を持った理由を尋ねると、高い確率で「有事」という回答が返ってきます。果たして「有事」だけで、金(ゴールド)投資を進めてよいのでしょうか。
資産形成が長期のプロジェクトである以上、長期視点の「材料」を見据えなければなりません。その長期視点の材料になり得るのが、「中央銀行」なのです。
中央銀行は「銀行の銀行」と呼ばれています。通貨を発行したり、物価と雇用を安定させるために金融政策を検討・決定したり、外貨準備高を保有したりする公的な機関です。例えば、日本では日本銀行が、米国ではFRB(連邦準備制度理事会)が、それにあたります。
中央銀行が外貨準備高を積み上げたり、内訳を調整したりするときの動機は、毎年行われている「中央銀行調査」(次回以降に詳細を述べます)の回答結果で、おおむね確認することができます。
2025年6月17日に結果が公表された2025年度の調査における「外貨準備高の管理に影響を与える要因」を尋ねる質問では、多くの中央銀行が、金利水準(93%)、インフレ懸念(81%)、地政学的リスク(77%)、貿易・関税問題(59%)、予期せぬショックへの懸念(49%)などを選択しました。
下のグラフのとおり、各国の中央銀行の多くは外貨準備高の一部を金(ゴールド)で保有しています。中央銀行は全体として、2010年以降、金の保有量を増やし続けています。中央銀行にとって金(ゴールド)は、ユーロを追い越し、米ドルに次ぐ重要な存在です。
近年は特に、金(ゴールド)の保有量の増加が目立っています。買い越し(購入-売却)量は、2022年に過去最大となり、それ以降はそれと同等の水準を維持しています。2024年は、中央銀行の買い越し量は金(ゴールド)の総需要のおよそ23%に達しました。
図:中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値) 単位:兆ドル

出所:IMF(国際通貨基金)、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者推計
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,296.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,985元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は496.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1922.3ドル(前日比13.40ドル縮小)、円建てで9,357円(前日比55円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月30日 18時11分時点 6番限)
金 15,361円/g
白金 6,004円/g
ゴム 310.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「中央銀行は金(ゴールド)を重用」
前回は、「急騰はなくても『原油高・物価高』が続く可能性あり」として、米国CPIのエネルギー(実数値)とNY原油先物(月足 終値)を確認しました。
今回は、「中央銀行は金(ゴールド)を重用」として、中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値)を確認します。
昨今、投資家の皆さんの間で、金(ゴールド)投資が人気を博しています。金(ゴールド)に興味を持った理由を尋ねると、高い確率で「有事」という回答が返ってきます。果たして「有事」だけで、金(ゴールド)投資を進めてよいのでしょうか。
資産形成が長期のプロジェクトである以上、長期視点の「材料」を見据えなければなりません。その長期視点の材料になり得るのが、「中央銀行」なのです。
中央銀行は「銀行の銀行」と呼ばれています。通貨を発行したり、物価と雇用を安定させるために金融政策を検討・決定したり、外貨準備高を保有したりする公的な機関です。例えば、日本では日本銀行が、米国ではFRB(連邦準備制度理事会)が、それにあたります。
中央銀行が外貨準備高を積み上げたり、内訳を調整したりするときの動機は、毎年行われている「中央銀行調査」(次回以降に詳細を述べます)の回答結果で、おおむね確認することができます。
2025年6月17日に結果が公表された2025年度の調査における「外貨準備高の管理に影響を与える要因」を尋ねる質問では、多くの中央銀行が、金利水準(93%)、インフレ懸念(81%)、地政学的リスク(77%)、貿易・関税問題(59%)、予期せぬショックへの懸念(49%)などを選択しました。
下のグラフのとおり、各国の中央銀行の多くは外貨準備高の一部を金(ゴールド)で保有しています。中央銀行は全体として、2010年以降、金の保有量を増やし続けています。中央銀行にとって金(ゴールド)は、ユーロを追い越し、米ドルに次ぐ重要な存在です。
近年は特に、金(ゴールド)の保有量の増加が目立っています。買い越し(購入-売却)量は、2022年に過去最大となり、それ以降はそれと同等の水準を維持しています。2024年は、中央銀行の買い越し量は金(ゴールド)の総需要のおよそ23%に達しました。
図:中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値) 単位:兆ドル

出所:IMF(国際通貨基金)、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者推計