週刊石油展望

原油
著者:三浦 良平
 先週末のWTI原油は先週比1.12ドル高の59.46ドル、ブレント原油は1.36ドル高の64.61ドルとなった。

 前週末の海外原油は上昇。OPECプラスの会合で日量50万Bの減産幅の拡大が決定したほか、サウジアラビアが減産枠を超えて生産量を絞る予定であると表明したことが好感され堅調な推移となった。

 先週は米中協議への不透明感や米国の対中関税強化への警戒感から週明けは軟調な推移だったが、週末にかけて協議への進展期待が高まったことや株高などを受けて買いが強まった。週明けは中国の11月の貿易統計で輸出額が4か月連続で前年割れしたことが嫌気されたほか、米国が15日に対中関税強化を予定していることが警戒され上値重い推移となった。翌10日は米WSJが、米中交渉担当者が対中関税の発動見送りを検討していると報じたことで米中協議への警戒感が緩和し小幅に上昇した。ただし、API統計で原油在庫、製品在庫がともに大幅増加となったことが嫌気されると、戻りを売られる格好となった。週中にかけてはEIA統計においてAPI統計と同様に原油在庫、製品在庫が増加していたことが嫌気され軟調に推移していたものの、FOMCを受けドル安進行したことに支えられると、下げ幅を縮小する動きとなった。週末にかけてはトランプ大統領が中国との大きな合意にかなり近づいたと述べたことで米中協議進展への期待感が高まったことや、過去に発動した対中関税の一部引き下げを検討していると報じられたことでリスクオンムードが強まり上昇した。

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長代理として国内商社や地場SS等を担当。世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。