原油 休場
金 休場
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は15,730元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年02月限は442.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建て 休場、円建て13,357円(前日比7円縮小)。価格の関係は金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月25日 17時31分時点 6番限)
金 23,166円/g
白金 9,809円/g
ゴム (まだ出来ず)
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「自動車向け需要は長期視点で増加するか」
前回は、「EUの方針撤回案はプラチナ相場に追い風」として、EUの新方針案を、確認しました。
今回は、「自動車向け需要は長期視点で増加するか」として、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移を、確認します。
以下の図は、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移です。2015年9月にフォルクスワーゲン問題が発覚し、市場関係者の間で同需要が急減するとささやかれました。しかし実際、急減は起きず、2020年に新型コロナショックが発生するまで、緩やかな減少にとどまりました。
欧州で同需要が緩やかに減少しました。問題発覚の舞台となった欧州で、問題発覚を機にディーゼル車向けのプラチナ需要が減少した可能性があること、そして2010年ごろからESG(環境、社会、企業統治)のE(環境)への配慮が進み、EVの普及が加速したことが挙げられます。
全体としては、2020年以降、北米、中国、インドなどで需要が増加し、2024年は問題発覚時の水準を上回りました。これにより、フォルクスワーゲン問題がきっかけで「プラチナはダメだ」というシナリオが成り立たなくなったといえます。
また、欧州においても、前回述べたとおり、エンジン車を容認する動きが見え始め、減少した欧州の同需要が増加に転じる可能性が出てきました。欧州で同需要が増加すれば、全体としてプラチナの需要が増加する可能性があります。
さらには、EUの修正案で、自動車メーカー(全体)としてEVなどを普及させ、二酸化炭素の排出量を90%削減し、残りの10%の枠内でエンジン車(ガソリン車・ディーゼル車)の販売が可能になるとしていますが、販売されるエンジン車の排ガス浄化装置はできるだけ有害なガスを出さないように配慮される必要があります。
内燃機関を有する自動車1台当たりの排ガス浄化装置向け貴金属需要(筆者推計 世界合計)は、近年増加しています。欧州で販売されるエンジン車は、こうした貴金属が多く使われる排ガス浄化装置を搭載する可能性があります。
EUの方針撤回・修正は、内燃機関を有する自動車1台当たりの排ガス浄化装置向け貴金属需要を増加させる可能性もあります。量(台数)、質(1台当たり)の両面で、自動車排ガス浄化装置需要(4)は、大きく増加する見通しが立ちつつあります。
図:プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移 単位:千オンス

出所:Johnson Mattheyのデータを基に筆者作成
金 休場
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は15,730元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年02月限は442.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建て 休場、円建て13,357円(前日比7円縮小)。価格の関係は金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月25日 17時31分時点 6番限)
金 23,166円/g
白金 9,809円/g
ゴム (まだ出来ず)
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「自動車向け需要は長期視点で増加するか」
前回は、「EUの方針撤回案はプラチナ相場に追い風」として、EUの新方針案を、確認しました。
今回は、「自動車向け需要は長期視点で増加するか」として、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移を、確認します。
以下の図は、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移です。2015年9月にフォルクスワーゲン問題が発覚し、市場関係者の間で同需要が急減するとささやかれました。しかし実際、急減は起きず、2020年に新型コロナショックが発生するまで、緩やかな減少にとどまりました。
欧州で同需要が緩やかに減少しました。問題発覚の舞台となった欧州で、問題発覚を機にディーゼル車向けのプラチナ需要が減少した可能性があること、そして2010年ごろからESG(環境、社会、企業統治)のE(環境)への配慮が進み、EVの普及が加速したことが挙げられます。
全体としては、2020年以降、北米、中国、インドなどで需要が増加し、2024年は問題発覚時の水準を上回りました。これにより、フォルクスワーゲン問題がきっかけで「プラチナはダメだ」というシナリオが成り立たなくなったといえます。
また、欧州においても、前回述べたとおり、エンジン車を容認する動きが見え始め、減少した欧州の同需要が増加に転じる可能性が出てきました。欧州で同需要が増加すれば、全体としてプラチナの需要が増加する可能性があります。
さらには、EUの修正案で、自動車メーカー(全体)としてEVなどを普及させ、二酸化炭素の排出量を90%削減し、残りの10%の枠内でエンジン車(ガソリン車・ディーゼル車)の販売が可能になるとしていますが、販売されるエンジン車の排ガス浄化装置はできるだけ有害なガスを出さないように配慮される必要があります。
内燃機関を有する自動車1台当たりの排ガス浄化装置向け貴金属需要(筆者推計 世界合計)は、近年増加しています。欧州で販売されるエンジン車は、こうした貴金属が多く使われる排ガス浄化装置を搭載する可能性があります。
EUの方針撤回・修正は、内燃機関を有する自動車1台当たりの排ガス浄化装置向け貴金属需要を増加させる可能性もあります。量(台数)、質(1台当たり)の両面で、自動車排ガス浄化装置需要(4)は、大きく増加する見通しが立ちつつあります。
図:プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移 単位:千オンス

出所:Johnson Mattheyのデータを基に筆者作成
