[Vol.2139] ベネズエラとイランの原油生産シェア5.4%

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。60.45ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,827.81ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は15,850元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年03月限は446.4元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2365.61ドル(前日比23.41ドル拡大)、円建てで13,650円(前日比5円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月22日 17時13分時点 6番限)
25,581円/g
白金 11,931円/g
ゴム 354.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「ベネズエラとイランの原油生産シェア5.4%」
前回は、「七つのテーマで金(ゴールド)市場を網羅」として、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージを、確認しました。

今回は、「ベネズエラとイランの原油生産シェア5.4%」として、イランとベネズエラの原油生産シェア(2025年10月時点)を、確認します。

「伝統的な有事」は、筆者が提唱する現代の金(ゴールド)相場を分析する際に必要な七つのテーマのうち、短中期の時間軸に分類されるテーマです。今回はこの「伝統的な有事」に関連する、ベネズエラとイランの情勢について確認します。

ベネズエラは南米大陸の北部に、イランは中東のペルシャ湾の東側に位置しています。ベネズエラには、東西に流れるオリノコ川の北岸にあるオリノコタールと呼ばれる油田地帯があります。ベネズエラの世界一の原油埋蔵量を支えている地帯です。

イランは、アラビア湾とインド洋を結ぶ世界屈指の海上交通の要衝「ホルムズ海峡」に接しています。過去にもイランがホルムズ海峡封鎖を示唆し、アジアを中心に原油の供給途絶懸念を高めたことがありました。

このように、ベネズエラもイランも原油に深く関わっている国です。1960年に発足した石油輸出国機構(OPEC)の原加盟国でもあります。

想像すると原油というイメージが浮上しやすい両国ですが、以下のとおり、OPECプラス※に参加している国でありながら協調減産を実施していない、なおかつイランとベネズエラの原油生産シェアの合計がわずか5.4%であることも、事実です。

※OPECに加盟する12カ国、そしてロシアやカザフスタンなどの非加盟の11カ国です。原油の生産シェアはおよそ59%です(2025年10月時点)。

原油に関わっている国々で情勢が悪化している、だから原油価格が短期的に反発している、という連想は生じますが、イランとベネズエラはそれほど目先の原油供給に大きな影響を与えない点についても、考慮する必要があるでしょう。

図:イランとベネズエラの原油生産シェア(2025年10月時点)
図:イランとベネズエラの原油生産シェア(2025年10月時点)
出所:OPECの資料およびライスタッド・エナジーのデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。