[Vol.2142] プラチナと銀(シルバー)価格上昇の背景

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米主要株価指数の反発などで。60.93ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。5,118.69ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年05月限は16,205元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年03月限は446.7元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2438.59ドル(前日比194.39ドル拡大)、円建てで13,517円(前日比15円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月27日 19時17分時点 6番限)
26,287円/g
白金 12,770円/g
ゴム 346.2円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「プラチナと銀(シルバー)価格上昇の背景」
前回は、「金(ゴールド)5,000ドル、銀は100ドル」として、NY金(ゴールド)・銀(シルバー)先物価格の推移(月足 1975年1月~2026年1月)を、確認しました。

今回は、「プラチナと銀(シルバー)価格上昇の背景」として、プラチナと銀(シルバー)価格の上昇の背景を、確認します。

足元、プラチナと銀(シルバー)の価格が象徴的な節目に到達したり、大きく上昇したりしています。

この背景を示した図が、以下です。左側から金(ゴールド)価格上昇をきっかけとした上昇圧力がかかっています。金(ゴールド)という、貴金属の最有力銘柄の価格が上昇すると、物色の矛先が他の貴金属に向く傾向があります。

その際、プラチナは、日本などで価格が金(ゴールド)よりも安いことに関心が集まり、銀(シルバー)は、米国などで個人投資家でも買いやすいというイメージが大きくなり、それぞれへの価格上昇圧力が増幅されます。

右側からは、世界情勢をきっかけとした上昇圧力がかかっています。景気回復期待やESG(環境、社会、企業統治)推進観測が、プラチナと銀(シルバー)の産業用需要の増加観測を生んだり、世界分断に端を発する資源の武器利用の懸念が供給減少懸念を生んだりしています。

こうした金(ゴールド)価格上昇をきっかけとした上昇圧力と、世界情勢をきっかけとした上昇圧力がプラチナと銀(シルバー)の相場にそれぞれ同時にかかっていることが、これらの貴金属の価格が上昇したり、金(ゴールド)に比べて上昇率が高くなったりしている要因であると考えられます。

図:プラチナと銀(シルバー)価格の上昇の背景
図:プラチナと銀(シルバー)価格の上昇の背景
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。