[Vol.2148] 人類滅亡の日までの時間を示唆する終末時計

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反落などで。63.15ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。5,103.51ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は16,385元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年03月限は462.4元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2790.21ドル(前日比64.01ドル拡大)、円建てで15,136円(前日比116円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(2月4日 17時40分時点 6番限)
26,315円/g
白金 11,179円/g
ゴム 346.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「人類滅亡の日までの時間を示唆する終末時計」
前回は、「急落は短期的、長期の『土台』は健在」として、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージを、確認しました。

今回は、「人類滅亡の日までの時間を示唆する終末時計」として、「人類滅亡」までの残り時間(公表年のみ記載)を、確認します。

以下の図は、1945年にマンハッタン計画(第2次世界大戦中の米国の原爆開発・製造計画)に貢献したシカゴ大学の科学者によって作られた米国の科学雑誌「Bulletin of the Atomic Scientists」が算出・公表する「人類滅亡の日」までの残り時間を示唆する「終末時計」です。

2026年1月に公表された最も新しい「終末時計」は、「人類滅亡の日」の午前0時00分まで残り85秒、今が「前日の23時58分35秒」で、最も人類滅亡の日に近いことを示唆しました。昨年よりも4秒、人類滅亡の日に近づきました。

この時計はもともと、核がもたらす人類へのリスクの大きさの目安、として設計されました。近年はこれに加えて、気候変動や生物学的脅威、そしてAIやドローン、SNSなどの先端技術がもたらすリスクも、カバーするようになりました。

同誌でも一部、触れられているように、近年はAIとSNSが複合的なリスクを強めていると考えられます。AIによってもたらされる偽情報がSNSで拡散されることで、真実に基づいた議論が困難になったり、民主主義が後退したり、核やパンデミック(感染症の爆発的な拡大)などの課題に対応する能力が低下したりする事案が目立ちつつあります。

このことは、以前の「[Vol.2143] ポピュリズムとハイテクと非伝統的な有事」で述べた、ポピュリズムとハイテクがもたらしているマイナスの相乗効果によって、金(ゴールド)相場における超長期視点のテーマである、「非伝統的な有事」が大きくなっていることと、一致します。

前回述べた、2010年ごろから続く、金(ゴールド)相場の長期的な上昇を支える「土台」の丈夫さに強く影響を与える要素です。

図:「人類滅亡」までの残り時間(公表年のみ記載) 単位:分
図:「人類滅亡」までの残り時間(公表年のみ記載) 単位:分
出所:Bulletin of the Atomic Scientistsのデータを基に筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。