[Vol.2164] 原油相場「急反発」で取引が始まる

著者:吉田 哲
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原油反発。中東情勢の悪化などで。72.07ドル/バレル近辺で推移。

金反発。米10年債利回りの反落などで。5,409.75ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は17,245元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年04月限は527.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで3009.4ドル(前日比135.00ドル拡大)、円建てで16,511円(前日比259円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(3月2日 18時22分時点 6番限)
28,251円/g
白金 11,740円/g
ゴム 380.1円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「原油相場『急反発』で取引が始まる」
前回は、「M2増加は『クレクレ&バラマキ』の象徴」として、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージを、確認しました。

今回は、「原油相場『急反発』で取引が始まる」として、NY原油先物(期近)日次終値(日本時間3月2日午前8時まで)を、確認します。

米国とイスラエルが2月28日、中東のイランを攻撃しました。週明けのニューヨーク原油先物市場は一時、急反発しました。

国際法違反、ドロ沼化の再来、中間選挙(11月)に向けた票稼ぎなど、さまざまな思惑が交錯する中、トランプ米大統領はSNSなどで自らの正当性を主張しています。今後、世界情勢はどう変化し、原油相場はどう動くでしょうか。

この土日に広く報じられたとおり、中東情勢が悪化したことにより、原油の供給減少懸念が高まっています。こうした流れを受け、週明けの原油相場は大幅に反発して始まりました。

グラフの通り、米国・イスラエルのイラン攻撃後、初めての取引となった日本時間3月2日(月)午前8時、ニューヨーク原油先物相場はおよそ75ドルをつけました。これは、攻撃直前のおよそ67ドルに比べて12%程度高い水準です。

また、イスラム武装組織「ハマス」によるイスラエルへの大規模な奇襲攻撃が勃発した2023年10月の高値は90ドル弱でした。また、米国がイランの核関連施設を攻撃した2025年6月の高値は80ドル弱でした。

今後、諸情勢の影響を受けながら、原油価格は推移していくとみられます。今後数回にわけて、今後の原油価格の推移、それに関わる材料に関する考察を述べます。

図:NY原油先物(期近)日次終値(日本時間3月2日午前8時まで) 単位:ドル/バレル
図:NY原油先物(期近)日次終値(日本時間3月2日午前8時まで) 単位:ドル/バレル
出所:Investing.comのデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。