[Vol.2182] 長期視点の投資家は「木:森=2:8」

著者:吉田 哲
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原油反発。中東情勢の悪化などで。96.11ドル/バレル近辺で推移。

金反発。米主要株価指数の反落などで。4,455.90ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は16,510元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年05月限は740.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2607.15ドル(前日比37.05ドル拡大)、円建てで14,056円(前日比108円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(3月27日 18時46分時点 6番限)
23,357円/g
白金 9,301円/g
ゴム 377.0円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「長期視点の投資家は『木:森=2:8』」
前回は、「長期視点で続く世界的な『民主主義後退』」として、世界の自由民主主義指数(人口加重平均)を、確認しました。

今回は、「長期視点の投資家は『木:森=2:8』」として、ドル建て金(ゴールド)相場の変動イメージ(2026年2月28日以降)を、確認します。

人類から、生活を格段に便利にしたハイテク(SNS、AI、ドローンなど)を取り上げることはできないでしょう。そして、人類から、好奇心や虚栄心などが絡むポピュリズムを取り上げることもできないでしょう。

このことは、長期的な「株価指数・金(ゴールド)急騰」や「自由民主主義指数の低下」が続く可能性があることを示しています。こうしたことを基に考えられる、金(ゴールド)相場と向き合う時の考え方は、図のとおりです。

中長期視点の「中央銀行」と超長期視点の「非伝統的な有事」が「土台」となり、金(ゴールド)相場を長期視点で支え、その先端部分で、「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」がもたらす上下の圧力がきっかけで、短中期的な値動きが繰り広げられる、というイメージです。

足元の急落はいずれ終わり、長期視点では、5,000ドルを回復し、史上最高値を更新し、その後は6,000ドルやそれ以上を目指すことを、筆者はイメージしています。

この数回を通じて、「[Vol.2178] 質問・悲報『なんで下がっているんだ!』」で述べた「なんで金(ゴールド)相場が下がっているの!?」という質問へ筆者なりの答えと、その背景と、それを用いた売買の考え方を述べました。

目に見える事象(木)は、大変に気になるかもしれません。しかし、長期投資を続けられている投資家の皆さんにおいて、重要なことは「木よりも森」です。気を配る比率は、長期視点の投資家は「木:森=2:8」くらいではないかと、感じております。

図:ドル建て金(ゴールド)相場の変動イメージ(2026年2月28日以降)
図:ドル建て金(ゴールド)相場の変動イメージ(2026年2月28日以降)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。