原油反発。中東情勢の悪化懸念などで。84.34ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。4,448.26ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。27年01月限は18,035元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年10月限は584.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2,694.26ドル(前日比9.46ドル拡大)、円建てで14,224円(前日比15円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月18日 19時06分時点 6番限)
金 23,104円/g
白金 8,880円/g
ゴム 430.8円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「短中期視点の変動は三つのテーマで発生」
前回は、「金(ゴールド)価格、1カ月で10%上昇」と題して、NY金(ゴールド)の価格推移(中心限月・日足)について、述べました。
今回は、「短中期視点の変動は三つのテーマで発生」と題して、短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)について、述べます。
筆者は、前回触れた「短中期視点の金(ゴールド)相場」を動かすテーマは、三つあると考えています。「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」です。
伝統的な有事とは、戦争、テロ、金融危機などによって不安心理が強まり、資金の逃避先として金(ゴールド)が物色されるきっかけになる事象です。
代替資産は株との関わりで、株高が金(ゴールド)相場の下落要因、株安が上昇要因になるという考え方、代替通貨はドルとの関わりで、ドル高が金(ゴールド)相場の下落要因、ドル安が上昇要因になるという考え方です。
ここで述べたいことは、この三つが金(ゴールド)相場に対し、必ずしも同じ方向の圧力をかけるわけではないこと、それらの圧力が同時にかかること、そしてそれらが相殺されることです。
例えば2026年3月のイラン戦争勃発後は、戦争の長期化懸念やエネルギー供給への懸念が「伝統的な有事」のムードを大きくし、金(ゴールド)相場に上昇圧力をかけました。
一方で、AIブームや巨大新規公開株(IPO)などを背景とした株高が「代替資産」起因の下落圧力を、原油高騰によるインフレ懸念を受けた米利上げ観測・ドル高が「代替通貨」起因の下落圧力をかけました。
これらの複数の圧力が相殺され、結果として金(ゴールド)相場は下落しました。伝統的な有事が発生しても、金(ゴールド)相場が下落したのは、このためです。
7月中旬になり、状況が変わりました。イラン戦争の当事国間の協議進展への期待が大きくなり「伝統的な有事」のムードが後退し、金(ゴールド)相場に下落圧力がかかりました。
しかし、ウクライナ戦争の長期化懸念やイラン戦争に関わるホルムズ、バブ・エル・マンデブの両海峡をめぐる不透明感が大きくなったことで、伝統的な有事のムードが大きくなり、上昇圧力がかかりました(同時進行した東アジア情勢の不透明感の増幅も無縁ではないでしょう)。
このように、「伝統的な有事」において、上下、異なる方向の圧力が同時に発生しました。
同じタイミングで、AIブームへの期待と懸念が交錯し、米国の株価指数が上昇する局面で下落圧力が、下落する局面で上昇圧力がかかりました。「代替資産」において、上下、異なる方向の圧力が連続して発生しました。
さらには、原油相場の短期視点の反落・インフレ懸念の後退期待をきっかけとし、米利上げ観測の後退、そして(前回述べた)ドル指数が反落したことを受け、「代替通貨」起因の上昇圧力がかかりました。
「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」、こうした三つのテーマがもたらす、さまざまな上下の圧力の「合計」が、足元の金(ゴールド)相場を反発させているといえます。現代の金(ゴールド)相場が一つのテーマで動いていないことを、改めて認識する必要があります。
図:短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)

出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。4,448.26ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。27年01月限は18,035元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年10月限は584.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2,694.26ドル(前日比9.46ドル拡大)、円建てで14,224円(前日比15円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月18日 19時06分時点 6番限)
金 23,104円/g
白金 8,880円/g
ゴム 430.8円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「短中期視点の変動は三つのテーマで発生」
前回は、「金(ゴールド)価格、1カ月で10%上昇」と題して、NY金(ゴールド)の価格推移(中心限月・日足)について、述べました。
今回は、「短中期視点の変動は三つのテーマで発生」と題して、短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)について、述べます。
筆者は、前回触れた「短中期視点の金(ゴールド)相場」を動かすテーマは、三つあると考えています。「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」です。
伝統的な有事とは、戦争、テロ、金融危機などによって不安心理が強まり、資金の逃避先として金(ゴールド)が物色されるきっかけになる事象です。
代替資産は株との関わりで、株高が金(ゴールド)相場の下落要因、株安が上昇要因になるという考え方、代替通貨はドルとの関わりで、ドル高が金(ゴールド)相場の下落要因、ドル安が上昇要因になるという考え方です。
ここで述べたいことは、この三つが金(ゴールド)相場に対し、必ずしも同じ方向の圧力をかけるわけではないこと、それらの圧力が同時にかかること、そしてそれらが相殺されることです。
例えば2026年3月のイラン戦争勃発後は、戦争の長期化懸念やエネルギー供給への懸念が「伝統的な有事」のムードを大きくし、金(ゴールド)相場に上昇圧力をかけました。
一方で、AIブームや巨大新規公開株(IPO)などを背景とした株高が「代替資産」起因の下落圧力を、原油高騰によるインフレ懸念を受けた米利上げ観測・ドル高が「代替通貨」起因の下落圧力をかけました。
これらの複数の圧力が相殺され、結果として金(ゴールド)相場は下落しました。伝統的な有事が発生しても、金(ゴールド)相場が下落したのは、このためです。
7月中旬になり、状況が変わりました。イラン戦争の当事国間の協議進展への期待が大きくなり「伝統的な有事」のムードが後退し、金(ゴールド)相場に下落圧力がかかりました。
しかし、ウクライナ戦争の長期化懸念やイラン戦争に関わるホルムズ、バブ・エル・マンデブの両海峡をめぐる不透明感が大きくなったことで、伝統的な有事のムードが大きくなり、上昇圧力がかかりました(同時進行した東アジア情勢の不透明感の増幅も無縁ではないでしょう)。
このように、「伝統的な有事」において、上下、異なる方向の圧力が同時に発生しました。
同じタイミングで、AIブームへの期待と懸念が交錯し、米国の株価指数が上昇する局面で下落圧力が、下落する局面で上昇圧力がかかりました。「代替資産」において、上下、異なる方向の圧力が連続して発生しました。
さらには、原油相場の短期視点の反落・インフレ懸念の後退期待をきっかけとし、米利上げ観測の後退、そして(前回述べた)ドル指数が反落したことを受け、「代替通貨」起因の上昇圧力がかかりました。
「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」、こうした三つのテーマがもたらす、さまざまな上下の圧力の「合計」が、足元の金(ゴールド)相場を反発させているといえます。現代の金(ゴールド)相場が一つのテーマで動いていないことを、改めて認識する必要があります。
図:短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)

出所:筆者作成
