[Vol.2312] 「非伝統的な有事」が掘りまくる動機に

著者:吉田 哲
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原油反発。中東情勢の悪化懸念などで。91.63ドル/バレル近辺で推移。

金反発。米主要株価指数の反落などで。4,145.97ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。27年01月限は20,145元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年11月限は758.5元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2,484.57ドル(前日比6.33ドル縮小)、円建てで13,267円(前日比32円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(10月8日 18時14分時点 6番限)
金 21,481円/g
白金 8,214円/g
ゴム 456.7円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「『非伝統的な有事』が掘りまくる動機に」
前回は、「中央銀行も掘った金(ゴールド)を買う」と題して、中央銀行全体の外貨準備高の構成(2019~2025年の第三四半期)について、述べました。

今回は、「『非伝統的な有事』が掘りまくる動機に」と題して、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ(七つのテーマ)について、述べます。

筆者は金(ゴールド)価格を動かすテーマを、以下の図のように分類しています。短中期の「伝統的な有事(戦争・テロなど)」「代替資産(株の代わり)」「代替通貨(ドルの代わり)」、中長期の「宝飾需要(新興国中心)」「鉱山会社」「中央銀行」、そして超長期の「非伝統的な有事(世界分断など)」です。

金(ゴールド)相場は、短期視点の上げ下げを繰り返しつつ、長期視点では上昇トレンドを継続しています。こうした短期視点の上げ下げの背景、長期視点の上昇の背景、どちらも、三つの時間軸に分けた七つのテーマに注目することで、説明できます。

前回述べた、中央銀行が金(ゴールド)を保有する動機となっていると考えられる「非伝統的な有事」は、2010年ごろから続く、金(ゴールド)の長期上昇トレンドを支える「土台」であるといえます。

図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ(七つのテーマ)
図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ(七つのテーマ)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。