原油(WTI先物)反発。主要株価指数の反発などで。22.90ドル/バレル近辺で推移。 金反落。ドルインデックスの反発などで。1,491.40ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反落。20年09月限は9,640元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反発。20年05月限は242.2元/バレル付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで866.3ドル(前日終値比9.95ドル縮小)、円建てで3,046円(前日終値比8円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(3月23日 16時43分頃 先限) 金 5,252円/g 白金 2,206円/g 原油 24,330円/kl ゴム 148.0円/kg とうもろこし 23,370円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「米シェールは2020年5月から減る!?」 今回は「米シェールは2020年5月から減る!?」として、米国全体の原油生産量と米シェール主要地区の原油生産量のこれまでの推移と、3月時点におけるEIA(米エネルギー省)のそれらの見通しを確認します。 2010年が、米国におけるシェール革命の元年と言われることがあります。以下のグラフのとおり、2010年ごろから、米国のシェール主要地区の原油生産量が増加し始め、それに伴い、米国全体の原油生産量の増加が始まりました。 米シェール主要地区の原油生産量は、米国全体の6から7割程度を占め、シェール革命が起きて以降“シェールが増えれば米国全体が増える”という構図が続いています。 部分的には、2015年年初から2016年年末までおよそ2年間、グラフから読み取れるとおり“シェールが減れば米国全体が減る”という事態が発生しました。 2014年11月の総会で、OPECが減産実施を見送り、原油価格の下落を容認したことで、原油価格の下落に拍車がかかり、その後も低迷したためです。いわゆる“逆オイルショック”です。 100ドル前後だったWTI原油価格が数カ月間で30ドルを割り込み、その後、1年以上、原油価格が低迷し続けたため、比較的生産コストが高い米シェールの生産量は減少し始めました。 その後、生産量は原油相場の反発とともに次第に回復していきました。 EIAは、グラフの先端部分のとおり、米国全体の原油生産量について、2020年5月以降、減少するとしています。 この見通しは、今年2月中旬ごろから3月10日ごろにかけて作成されたものとみられ、原油価格が30ドル台まで下落したことを考慮しているとみられます。 今年5月に、米国の原油生産量が減少に転じる、すなわち、その大部分を占める、米シェール主要地区の原油生産量が減少に転じる可能性があります。 図:米国全体と米シェール主要地区の原油生産量 単位:百万バレル/日量
出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成