週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 先週末のWTI原油は前週比1.20ドル高の40.29ドル、ブレント原油は1.30ドル高の42.79ドルとなった。

 前週末の海外原油は、米国や中国でコロナウィルスの感染が再拡大しており、フロリダ州やテキサス州ではバーの営業規制やレストランの入店制限を強化する知事令が出されるなど、ロックダウン再導入への懸念が強まったことが嫌気され軟調な推移となった。

 先週に入り、29日は欧州や中国の経済指標が好調な内容だったことから株高推移したことに支えられ、また、米原油在庫の減少予想も下支えとなり上昇となった。翌30日は反落。コロナウィルスの感染拡大が懸念されたほか、中国の全人民代表大会で香港国家安全維持法が可決されたことから米中対立がさらに激化するとの見方が強まり下落、押し目買いが強まる場面も見受けられたが、上値は重くマイナス圏に押し戻されて引けた。月初1日は、EIA統計において原油在庫が大幅減少(予想 +28.9万B→結果 -719.5万B)したことが好感され堅調に推移。また、ISM製造業景況指数が52.6と前回から急回復し、経済活動の改善兆候が見られたことも支えとなった模様である。2日にかけても、買いが優勢の展開となる。6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数及び失業率がそろって市場予想に比して良好な結果 となり、上げ幅を拡大した。高値圏では戻り売りが出て押し戻される格好となったものの、米独立記念日の3連休入りを前に、午後にかけて再び買いが入り、プラス圏に切り返すこととなった。米石油掘削リグ稼働数は、前週比3基減の185基であった。

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。