週刊石油展望

著者:三浦 良平
ブックマーク
 高値圏でのもみ合い展開が続いているが、その流れを来週も継続しそうか。材料的には、OPECプラスの協調減産による需給改善見通しが支援材料となり、新型コロナウィルスの感染拡大の第2波が懸念材料という大きな流れは変わっていないものと考えられる。目先は、40ドルで戻り売られていたWTIが、この水準を維持できるかが焦点となるだろう。ただ、このままWTIが40ドル台に定着した場合はシェールオイルの生産増加が予想されるため、需要の急回復が見込めない現状では、一気に上向くイメージも湧きづらいところである。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。