ほぼ定まった!?2020年下半期の世界の石油消費見通し

その他
著者:吉田 哲
原油反落。主要株価指数の反落などで。40.50ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1,815.15ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年09月限は10,650元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。20年08月限は298.7元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで946.9ドル(前日比0.2ドル拡大)、円建てで3,338円(前日比28円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(7月8日 19時36分頃 先限)
 6,236円/g 白金 2,898円/g 原油 28,800円/kl
ゴム 158.5円/kg とうもろこし 23,390円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「ほぼ定まった!?2020年下半期の世界の石油消費見通し」

前回は「人口10万人あたりの感染者、米主要3州で急増中」として、米国の人口が比較的多い州の新型コロナの感染者数に注目しました。

今回は「ほぼ定まった!?2020年下半期の世界の石油消費見通し」として、7月7日(火)、EIA(米エネルギー省)が公表した“短期見通し”から、2020年下半期の世界の石油消費見通しについて、書きます。

EIAは毎月おおむね2週目の火曜日に、米国内外の主要産油国の原油生産量や、石油在庫など多岐にわたる項目の、翌年12月までの見通しを示しています。

以下は、世界の石油消費量の見通しです。7月公表分に加え、6月、5月、そして、新型コロナウイルスがパンデミック化する前に作成された3月公表分それぞれの、2020年12月までの見通しを示しています。

いずれの月の見通しも、12月にかけて、消費が回復することを見込んでいます。

7月公表分では、2020年12月は日量9873万バレルまで増加するとしています。

これは、6月の実績値比、日量927万バレル、つまり10%強、増加することを意味します。

また、12月の値について、7月公表分が、5月公表分と6月公表分の間にあり、かつ、3つがほとんど変わらないことから、状況が急変しない限り、12月にかけて増加するという見通しはほぼ固まった、と言えると思います。

とはいえ、12月の値については、新型コロナ拡大前に作成された見通しである3月公表分よりも、7月、6月、5月、いずれも低い水準であることがわかります。

コロナが、世界の石油消費量の水準が引き下げた、わけです。

まとめると、今のところ世界の石油消費量は、12月にかけて回復はするものの、コロナ前に想定された水準までの回復は見込まれていない、となります。

引き続き、世界の石油消費量の見通しに注目していきます。

図:世界の石油消費量の見通し 単位:百万バレル/日量
世界の石油消費量の見通し

出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 1977年生まれ。大学卒業後、コモディティ業界に入る。2007年からコモディティアナリストとして商品の個別銘柄分析や情報配信を担当。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。楽天証券ウェブサイトにレポート「週刊コモディティマーケット」を掲載(毎週金曜更新)。各種メディアでも独自の視点を織り交ぜながら関連情報を幅広く配信している。