週刊石油展望

原油
著者:三浦 良平
 先週末のWTI原油は前週比1.35ドル安の38.94ドル、ブレント原油は1.03ドル安の41.76ドルとなった。

 前週末の海外市場は、独立記念日のため休場。

 先週は新型コロナウイルスの流行悪化により上値重い展開が続き、今週の産油国による会合を控えて小動きな展開となった。週明け6日は小反落。6月の米ISM非製造業景況指数やユーロ圏の5月の小売売上高が回復したこと景気見通しが改善された。しかし、米国のコロナ感染者数が累計300万人に迫っていることなど、世界的に流行が悪化していることが上値を抑えた。7日は続落。UAEの国営石油会社が8月の輸出量拡大を計画しているとの報や、OPEC、非OPECが8月以降に予定通り減産規模の縮小をする可能性が高まったことが重しとなった。EIAの月報では、米国の石油需要見通し、原油生産見通しが共に引き上げられた。8日は反発。EIA週報で石油製品需要が堅調であったことが相場を押し上げたが、輸入増加を背景に原油在庫が増加していることから上値は伸びなかった。ガソリンは夏場の需要期であることもあって、在庫取り崩し圧力が強まっている。9日は反落。引き続き米国やインドなどの消費大国でコロナウイルスの流行が悪化していることが重しになった。加えて、来週の共同技術委員会(JTC)や共同閣僚監視委員会(JMMC)など主要産油国の会合を控えて調整売りが入った模様。

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長代理として国内商社や地場SS等を担当。世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。