原油反落。主要株価指数の反落などで。39.89ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,902.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)、國慶節のため休場(10月1日から8日)
上海原油(上海国際能源取引中心)、國慶節のため休場(10月1日から8日)
金・プラチナの価格差、ドル建てで995.15ドル(前日比8.85ドル拡大)、円建てで3,390円(前日比21円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月1日 19時14分頃 先限)
金 6,448円/g 白金 3,058円/g
ゴム 185.8円/kg とうもろこし 24,150円/t
●WTI原油先物 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要③」
前回は金(ゴールド)について、「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要②」として、先週発生した金相場の急落の背景について考えました。
今回は「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要③」として、前回、前々回に続き、先週発生した金相場の急落の背景について考えます。
前回書いたとおり、先週の金価格の下落要因とみられる“対ユーロのドル高”は、欧州の主要国で新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制強化が一因と考えられます。8月下旬ごろから、スペインとフランスで感染者の増加が目立っています。9月中旬ごろからは、英国、イタリア、ドイツでも増加しています。3月中旬の感染拡大(いわゆる第1波)を大きく上回る規模の増加です。
また、以下は感染者数から死亡者数と回復者数を除いた患者数の推移です。同じ人口10万人あたりでみてみると、スペインの増加が突出しており、人口10万人あたり世界2位の米国(9月25日時点)に迫っています。フランスや英国も患者数の増加が目立っています。
8月中旬以降、医療のひっ迫度などに直接的に関わる患者数が、欧州の複数の主要国で増加傾向にあります。今回の欧州各国での感染拡大防止策の再強化は、このような患者数の増加を鑑みてのことと、考えられます。
ただ、各種市場は、感染者や患者数の増加ではなく、感染拡大防止策が再強化されたことを嫌気しているとみられます。感染状況は8月中旬ごろから悪化しはじめましたが、欧州の通貨や主要株価指数が下落したのは、感染拡大防止策の再強化が宣言されたタイミングだったためです。
withコロナの時代においては、感染拡大を防止する策は、強化と緩和が繰り返されることが想定されます。今回の欧州での防止策の強化は一時的に、各種市場を冷やす要因になっているとみられますが、長い目でみれば、今後世界は、感染状況に応じて強化と緩和を当然のように繰り返し、それが、上手なコロナとの付き合い方、というムードが浸透していくとみられます。そして各種市場は、そのようなムードに、次第に順応していく(極端に、楽観的にも悲観的にもならなくなる)と、考えられます。
このように考えれば、先週の“対ユーロのドル高”は、長期的な視点でみた場合の一時的な事象であり、同時に、金価格の下落も一時的な事象である可能性が生じます。
市場の動向を見る上では、一時的とみられる事象の他、数年先までの事象にも目を向ける必要があります。次回以降、、長期化することが前提となった、米国の金融緩和について解説します。
図:新型コロナウイルスの患者数(人口10万人あたり、過去7日間平均) 単位:人
※患者数は、感染者数-死亡者-回復者(病院を離れた人を含む)で計算

出所:ブルームバーグなどのデータより筆者推計
金反発。ドル指数の反落などで。1,902.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)、國慶節のため休場(10月1日から8日)
上海原油(上海国際能源取引中心)、國慶節のため休場(10月1日から8日)
金・プラチナの価格差、ドル建てで995.15ドル(前日比8.85ドル拡大)、円建てで3,390円(前日比21円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月1日 19時14分頃 先限)
金 6,448円/g 白金 3,058円/g
ゴム 185.8円/kg とうもろこし 24,150円/t
●WTI原油先物 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要③」
前回は金(ゴールド)について、「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要②」として、先週発生した金相場の急落の背景について考えました。
今回は「今どきの金相場は、少なくとも5つのテーマで見つめることが必要③」として、前回、前々回に続き、先週発生した金相場の急落の背景について考えます。
前回書いたとおり、先週の金価格の下落要因とみられる“対ユーロのドル高”は、欧州の主要国で新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制強化が一因と考えられます。8月下旬ごろから、スペインとフランスで感染者の増加が目立っています。9月中旬ごろからは、英国、イタリア、ドイツでも増加しています。3月中旬の感染拡大(いわゆる第1波)を大きく上回る規模の増加です。
また、以下は感染者数から死亡者数と回復者数を除いた患者数の推移です。同じ人口10万人あたりでみてみると、スペインの増加が突出しており、人口10万人あたり世界2位の米国(9月25日時点)に迫っています。フランスや英国も患者数の増加が目立っています。
8月中旬以降、医療のひっ迫度などに直接的に関わる患者数が、欧州の複数の主要国で増加傾向にあります。今回の欧州各国での感染拡大防止策の再強化は、このような患者数の増加を鑑みてのことと、考えられます。
ただ、各種市場は、感染者や患者数の増加ではなく、感染拡大防止策が再強化されたことを嫌気しているとみられます。感染状況は8月中旬ごろから悪化しはじめましたが、欧州の通貨や主要株価指数が下落したのは、感染拡大防止策の再強化が宣言されたタイミングだったためです。
withコロナの時代においては、感染拡大を防止する策は、強化と緩和が繰り返されることが想定されます。今回の欧州での防止策の強化は一時的に、各種市場を冷やす要因になっているとみられますが、長い目でみれば、今後世界は、感染状況に応じて強化と緩和を当然のように繰り返し、それが、上手なコロナとの付き合い方、というムードが浸透していくとみられます。そして各種市場は、そのようなムードに、次第に順応していく(極端に、楽観的にも悲観的にもならなくなる)と、考えられます。
このように考えれば、先週の“対ユーロのドル高”は、長期的な視点でみた場合の一時的な事象であり、同時に、金価格の下落も一時的な事象である可能性が生じます。
市場の動向を見る上では、一時的とみられる事象の他、数年先までの事象にも目を向ける必要があります。次回以降、、長期化することが前提となった、米国の金融緩和について解説します。
図:新型コロナウイルスの患者数(人口10万人あたり、過去7日間平均) 単位:人
※患者数は、感染者数-死亡者-回復者(病院を離れた人を含む)で計算

出所:ブルームバーグなどのデータより筆者推計