原油反落。米主要株価指数の反落などで。62.36ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,913.72ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2298.37ドル(前日比30.87ドル拡大)、円建てで11,477円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月1日 19時22分時点 6番限)
金 18,588円/g
白金 7,111円/g
ゴム 301.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 週足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「短期視点の『ドル/円』の影響」
前回は、「国内店頭小売価格を分解する」として、国内地金商の金(ゴールド)店頭小売価格の構成を、確認しました。
今回は、「短期視点の『ドル/円』の影響」として、円建てとドル建て金(ゴールド)およびドル/円の推移を、確認します。
以下は、ドル建て金(ゴールド)とドル/円、そして円建て金(ゴールド)の一つである大阪の金先物の価格推移を示しています。9月15日前後からおよそ2週間の短期的な値動きです。
世界の中心であるドル建て金(ゴールド)を基準に、大阪の金先物という円建て金(ゴールド)の価格が同じように動いているか、上振れしているか、下振れしているかに注目します。
9月16日ごろ、ドル/円が円高方向に推移したことを受け、円建て金(ゴールド)への下落圧力が強まり、円建て金(ゴールド)価格はドル建て価格よりも下方向に振れました。逆に、9月25日ごろ、ドル/円が円安方向に推移したことを受け、円建て金(ゴールド)への上昇圧力が強まり、ドル建て価格よりも上方向に振れました。
短期的なドル/円相場の変動が、ドル建て金(ゴールド)と円建て金(ゴールド)の連動性に強弱を加えたことが分かります。
円安時は、国際商品の調達コスト(輸入価格)が押し上がったり、他の通貨建ての同一商品が割安に見えて買いが集まったり、円建て価格を維持するためのコスト増が意識されたりするなどして、基準となるドル建て価格よりも上方向に振れることがあります(円高の場合は逆に下方向に振れることがある)。
過去、ドル/円の変動がドル建て金(ゴールド)と円建て金(ゴールド)の価格推移の関係に大きな影響を与えた具体例を挙げます。ウクライナ戦争が勃発した2022年の後半です。この期間、ドル建て金(ゴールド)価格は下落しました。一方で、円建て金(ゴールド)価格は大きく上昇しました。
世界の中心であるドル建てが下落した要因は、ドル高です。戦争勃発を機に懸念がさらに大きくなったインフレへの対策として、米国の中央銀行に当たる機関である米連邦準備制度理事会(FRB)が、金利引き上げを実施しました。
その結果、ドルを保有するメリットが大きくなるとの思惑からドル高が進行し、ドル建て金(ゴールド)相場に強い下落圧力がかかりました。戦争が勃発して有事ムードが強まり一定程度の上昇圧力がかかっていたものの、ドル建て金(ゴールド)価格はドル高による下落圧力を受けて下落しました。
一方、そのドル高を受け、ドル/円が大きく円安方向に推移したため、円建て金(ゴールド)相場は上昇しました。世界の中心であるドル建てが下落する中、円安によって円建ての金(ゴールド)が上昇したのです(この期間の上昇を戦争による上昇と説明することはできなかった)。
こうした例から分かる通り、ドル/円の大きな変動は、しばしばドル建てと円建ての価格推移の連動性に強弱を与えます。
図:円建てとドル建て金(ゴールド)およびドル/円の推移(60分足)(9月19日午前9時を100)

出所:マーケット・スピードIIより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,913.72ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2298.37ドル(前日比30.87ドル拡大)、円建てで11,477円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月1日 19時22分時点 6番限)
金 18,588円/g
白金 7,111円/g
ゴム 301.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 週足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「短期視点の『ドル/円』の影響」
前回は、「国内店頭小売価格を分解する」として、国内地金商の金(ゴールド)店頭小売価格の構成を、確認しました。
今回は、「短期視点の『ドル/円』の影響」として、円建てとドル建て金(ゴールド)およびドル/円の推移を、確認します。
以下は、ドル建て金(ゴールド)とドル/円、そして円建て金(ゴールド)の一つである大阪の金先物の価格推移を示しています。9月15日前後からおよそ2週間の短期的な値動きです。
世界の中心であるドル建て金(ゴールド)を基準に、大阪の金先物という円建て金(ゴールド)の価格が同じように動いているか、上振れしているか、下振れしているかに注目します。
9月16日ごろ、ドル/円が円高方向に推移したことを受け、円建て金(ゴールド)への下落圧力が強まり、円建て金(ゴールド)価格はドル建て価格よりも下方向に振れました。逆に、9月25日ごろ、ドル/円が円安方向に推移したことを受け、円建て金(ゴールド)への上昇圧力が強まり、ドル建て価格よりも上方向に振れました。
短期的なドル/円相場の変動が、ドル建て金(ゴールド)と円建て金(ゴールド)の連動性に強弱を加えたことが分かります。
円安時は、国際商品の調達コスト(輸入価格)が押し上がったり、他の通貨建ての同一商品が割安に見えて買いが集まったり、円建て価格を維持するためのコスト増が意識されたりするなどして、基準となるドル建て価格よりも上方向に振れることがあります(円高の場合は逆に下方向に振れることがある)。
過去、ドル/円の変動がドル建て金(ゴールド)と円建て金(ゴールド)の価格推移の関係に大きな影響を与えた具体例を挙げます。ウクライナ戦争が勃発した2022年の後半です。この期間、ドル建て金(ゴールド)価格は下落しました。一方で、円建て金(ゴールド)価格は大きく上昇しました。
世界の中心であるドル建てが下落した要因は、ドル高です。戦争勃発を機に懸念がさらに大きくなったインフレへの対策として、米国の中央銀行に当たる機関である米連邦準備制度理事会(FRB)が、金利引き上げを実施しました。
その結果、ドルを保有するメリットが大きくなるとの思惑からドル高が進行し、ドル建て金(ゴールド)相場に強い下落圧力がかかりました。戦争が勃発して有事ムードが強まり一定程度の上昇圧力がかかっていたものの、ドル建て金(ゴールド)価格はドル高による下落圧力を受けて下落しました。
一方、そのドル高を受け、ドル/円が大きく円安方向に推移したため、円建て金(ゴールド)相場は上昇しました。世界の中心であるドル建てが下落する中、円安によって円建ての金(ゴールド)が上昇したのです(この期間の上昇を戦争による上昇と説明することはできなかった)。
こうした例から分かる通り、ドル/円の大きな変動は、しばしばドル建てと円建ての価格推移の連動性に強弱を与えます。
図:円建てとドル建て金(ゴールド)およびドル/円の推移(60分足)(9月19日午前9時を100)

出所:マーケット・スピードIIより筆者作成