米大統領選挙、早期決着のカギはジョージア州か!?

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。38.91ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1,919.45ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年01月限は15,010元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年12月限は234.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1032.65ドル(前日比6.55ドル拡大)、円建てで3,461円(前日比20円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(11月5日 20時37分頃 先限)
6,432円/g 白金 2,971円/g
ゴム 228.5円/kg とうもろこし 24,570円/t

●WTI原油先物 日足 (単位:ドル/バレル)
WTI原油先物日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「米大統領選挙、早期決着のカギはジョージア州か!?」

前回は「法廷闘争に発展!?米大統領選挙」として、日本時間11月4日(水)18時時点の、海外主要メディアが報じた、米大統領選挙の開票状況について書きました。

今回は「米大統領選挙、早期決着のカギはジョージア州か!?」として、日本時間11月5日(木)18時時点の、米大統領選挙の開票状況について書きます。

米東部時間で、投票日の翌々日にあたる11月5日(水)の午前4時を過ぎましたが、5つの州の勝敗が明らかになっておらず、60人の選挙人の行方が決まっていません。

この24時間で、この5つの州の開票率は着実に100%に近づいていますが、開票率が上昇するにつれて、優勢・劣勢の入れ替わりが目立っています。郵便投票とみられる票の開票が本格化したことがきっかけとみられます。

前回示した資料では、ウィスコンシン、ミシガン州は、トランプ氏がそれぞれ4%、6%、優勢でした。それが、およそ12時間後、バイデン氏逆転勝利、という結末を迎えました。郵便による投票が、最後の最後で形勢を逆転するきっかけとなったと、考えられます。

また、形勢逆転以外に、郵便による投票は、開票を数日単位で遅らせる可能性があります。ペンシルベニアとノースカロライナの両州は、明日6日(金)が、ネバダ州は10日(火)が、郵便投票の到着期限と報じられており、あと数日、これらの激戦州の結果がでない可能性があります。

この混戦を早期に終結させるとすれば、ジョージア州がカギになりそうです。ジョージア州の郵便投票の締め切りは投票日(11月3日)でした。開票率は現時点で98%に達しており、近々、結果が判明する可能性があります。

同州の選挙人は16人です。現在は0.4%、トランプ氏がリードしていますが、ウィスコンシン、ミシガンと同様、郵便による投票の追い上げ効果でバイデン氏が勝利した場合、(この結果をトランプ氏が受け入れるかどうかは別として)バイデン氏が獲得した選挙人の数は280となり、決着が付きます。

ジョージア州でバイデン氏が勝利し、一旦の決着を見るか、注目です。

図:日本時間11月5日(木)19時時点の、米大統領選挙の開票状況
日本時間11月5日(木)19時時点の、米大統領選挙の開票状況

出所:海外主要メディアのデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。