びっくり大仰天シナリオは?

著者:菊川 弘之
 例年、年末年始の時期には、バイロン・ウィーン氏による1986年以来続いている「びっくり10大予想」を倣い、各社でもびっくり予想が数多く発表されるが、最大のサプライズがあるとすれば、「トランプ大統領の逆転勝利」だろう。

 トランプ大統領が、12月28日に「1月6日にワシントン(DC)で会いましょう。お見逃しなく!!」とツィートし、憶測を呼んでいる。

 米連邦議会は1月6日に上下両院合同会議を開いて選挙人の投票結果を集計し、同20日の就任に向けて次期大統領を正式に選出する。

 5日には、米上院2名の決選投票(ジョージア州)も行われる。決選投票の行方は不透明だが、6日は波乱なく、20日にバイデンが新大統領に選出されると言うのが、マーケットのコンセンサスだ。ここに何の疑問もないことが、米株価指数の史上最高値更新にもつながっている。

 ただし、トランプ米大統領は12月22日、ツイッターに演説の動画を投稿し、大統領選挙をめぐって、左派勢力が自身の勝利を盗んだと強調し、「米国の大統領として、米国民の聖なる投票権と選挙の清廉性を守るのは私の責任だ」と話している。トランプ陣営の各州で見つかった不正行為に関する複数の証拠、証言を挙げ、投票機製造と集計ソフト開発会社ドミニオンの投票機が、自身に投じられた票を民主党候補のバイデン氏に計上したことにも言及している。

 米大統領選の選挙人投票で12月14日、バイデン前副大統領が過半数の選挙人を獲得し、大統領選の勝利が事実上確定していることで、ツイッター社は、トランプ大統領のこの動画に警告ラベルを貼り付けたが、ランド・ポール上院議員は議会の公聴会で、大統領選挙で民主党が新型コロナ対策を口実に郵送票の制度を事前に変えて不正をやりやすくするなど、いくつかの方法で不正を行い、トランプの勝利をバイデンの勝利にねじ曲げたと証言。
 

 

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

日産証券主席アナリスト / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。
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