[Vol.926] 先週(1月22日~29日)は、銀の上昇が目立った

著者:吉田 哲
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原油反発。米国の主要株価指数の反発などで。52.64ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反発などで。1,863.20ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年05月限は14,655元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。21年03月限は336.3元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで735.9ドル(前日比27.25ドル縮小)、円建てで2,562円(前日比39円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(2月1日 20時26分頃 先限)
6,284円/g 白金 3,722円/g
ゴム 235.5円/kg とうもろこし 27,750円/t

●NY銀先物(期近) 月足 (単位:ドル/トロイオンス)


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「先週(1月22日~29日)は、銀の上昇が目立った」

前回は、「トウモロコシ相場で3度目のパラダイムシフト!?」として、バイデン大統領の施策が与える長期的視点での、トウモロコシ相場への影響について、筆者の考えを書きました。

今回は、「先週(1月22日~29日)は、銀の上昇が目立った」として、先週1週間の各ジャンルの主要銘柄の騰落率を確認します。

主要株価指数、通貨、コモディティ(商品)、暗号資産といった、4つのジャンルを横断した、合計25の主要銘柄の騰落率を確認し、先週1週間の“全体的な”動向を振り返ります。

材料は点で見てはいけませんが、材料だけでなく、銘柄ごとの値動きも、点で見てはいけません。全体像をとらえることが重要です。普段から注目している銘柄の相対的な位置を把握するためです。

以下のグラフのとおり、先週は、普段から変動率が比較的高い暗号資産、穀物(トウモロコシ、大豆、小麦)、そして銀の上昇が目立ちました。

全体的には、主要株価指数の下落が目立ったため“リスクオフ(リスクを避けて投資活動を手控えるムード)”だったと言えますが、そのようなムードの中でも、材料を伴ったいくつかの銘柄は上昇しました。

次回以降、各種報道で取り上げられている、先週の上昇率4位の銀について、書きます。

図:ジャンル横断騰落率ランキング(2021年1月22日~29日)


出所:マーケットスピードⅡ、楽天ウォレットのデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。