原油反発。米主要株価指数の反発などで。72.30ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反発などで。1,861.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は12,750元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は461.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで712.7ドル(前日比4.9ドル拡大)、円建てで2,499円(前日比8円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月16日 18時53分頃 先限)
金 6,564円/g 白金 4,065円/g
ゴム 235.3円/kg とうもろこし 34,270円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「世界の石油需要動向は「期待」「願望」先行」
前回は、「「脱炭素」でもささやかれる原油相場100ドル」として、「脱炭素」が叫ばれる中で報じられている「原油相場100ドル」について考えを深めるべく、現在の原油相場の値位置を確認しました。
今回は、「世界の石油需要動向は「期待」「願望」先行」として、足元、報じられている「原油相場100ドル」について、需要動向の面から考察します。
報道を参照すると、足元の原油相場の上昇は、コロナ禍からの景気回復や季節的な要因による需要増加、そして産油国の生産削減、などが主な要因とされています。以下は、世界の石油需要の推移です。
世界の石油の需要は、新型コロナのパンデミック化後の数カ月間、減少し、報じられているとおり、回復傾向にあります。このため、回復しているか? と問われれば、「している」と回答できます。
ただ、その規模はどうでしょうか。回復しているものの、まだコロナ前の水準に回復しておらず、途上です。さらには昨年同時期に出された予想を下回っています。
これらを考慮すれば、「回復」といえども、世界の石油需要の動向に関する評価は、「美点凝視」、「よいところ取り」、つまり、「期待先行」「願望先行」と言えるでしょう。実は同様のことが、銅でも起きています。世界の銅需要もまだコロナ前の水準に回復していません。
データを見る限り、石油や銅市場に、報じられているような、需要が急激に回復していることをうかがわせる過熱感は、存在しません。あるのは、将来、急激に回復しそうであるという「期待」や「願望」です。つまり、石油の需要の回復がイメージどおりでなくても、「期待」や「願望」があれば、価格は上昇し得るのです。次回以降、供給面について書きます。
図:世界の石油需要 単位:百万バレル/日量
出所:EIA(米エネルギー情報局)のデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反発などで。1,861.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は12,750元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は461.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで712.7ドル(前日比4.9ドル拡大)、円建てで2,499円(前日比8円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月16日 18時53分頃 先限)
金 6,564円/g 白金 4,065円/g
ゴム 235.3円/kg とうもろこし 34,270円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「世界の石油需要動向は「期待」「願望」先行」
前回は、「「脱炭素」でもささやかれる原油相場100ドル」として、「脱炭素」が叫ばれる中で報じられている「原油相場100ドル」について考えを深めるべく、現在の原油相場の値位置を確認しました。
今回は、「世界の石油需要動向は「期待」「願望」先行」として、足元、報じられている「原油相場100ドル」について、需要動向の面から考察します。
報道を参照すると、足元の原油相場の上昇は、コロナ禍からの景気回復や季節的な要因による需要増加、そして産油国の生産削減、などが主な要因とされています。以下は、世界の石油需要の推移です。
世界の石油の需要は、新型コロナのパンデミック化後の数カ月間、減少し、報じられているとおり、回復傾向にあります。このため、回復しているか? と問われれば、「している」と回答できます。
ただ、その規模はどうでしょうか。回復しているものの、まだコロナ前の水準に回復しておらず、途上です。さらには昨年同時期に出された予想を下回っています。
これらを考慮すれば、「回復」といえども、世界の石油需要の動向に関する評価は、「美点凝視」、「よいところ取り」、つまり、「期待先行」「願望先行」と言えるでしょう。実は同様のことが、銅でも起きています。世界の銅需要もまだコロナ前の水準に回復していません。
データを見る限り、石油や銅市場に、報じられているような、需要が急激に回復していることをうかがわせる過熱感は、存在しません。あるのは、将来、急激に回復しそうであるという「期待」や「願望」です。つまり、石油の需要の回復がイメージどおりでなくても、「期待」や「願望」があれば、価格は上昇し得るのです。次回以降、供給面について書きます。
図:世界の石油需要 単位:百万バレル/日量
出所:EIA(米エネルギー情報局)のデータをもとに筆者作成