第22回 ストキャスその3、『ストキャスの大黒柱、%Kを極める!』


□過去9日間の最高値と最安値をピックアップする。横線かなんか引くとわかりやすい。ついでに、その最高値と最安値の間を塗りつぶしたりするともっとわかりやすい。

■やってみます。

この最高値と最安値の間をゾーンと呼ぶ。
すると過去9日間の値段はそのゾーンの中で上がったり下がったりしていることがわかる。

■そりゃそうですね。最高値と最安値の間を塗りつぶしているわけですから、そのゾーン内での値動きとなります。

□でだ。現在の価格(直近価格)がそのゾーンの中で下から何%のところにあるかを示したのが、%K。 もう一度計算式を確認しよう。

        C  -  Ln  %K =              × 100         Hn  -  Ln
※ C : 当日終値(直近の値段) ※ Hn: 当日を含めた過去n日間の最高値 上記例では9日間の最高値   Ln: 当日を含めた過去n日間の最安値 上記例では9日間の最安値 □図を見比べてごらん、分母であるHn-Ln とはゾーンの上限と下限の幅を指す。 ■なるほど。 □分子であるC -Ln とは現在の価格と下限までの幅を示す。 ■なるほどなるほど。 □100を掛けるのは単に数値を%で表示するため。例えば0.5を50%と表すためのものだ。上記の図は2012年9月27日時点の東京工業品金価格。 ■なるほどなるほどなるほど。 □この例で計算してみよう。最高値は4540円、最安値は4363円、現在の終値は4447円だ。計算してご覧。 ■えーと、(4447円-4363円)÷ (4540円-4363円)× 100 でいいですか? □正解。上記式を計算すると47.46%となる。 ■なるほどなるほどなるほどなるほど。 なんか、分かってきました。難しくない。 □だろ。最初から言ってるじゃないか。上記例ではストキャスの%Kは47.46。つまりゾーンの中心近辺に価格があるということがわかる。 ■なるほどなるほどなるほどなるほどなるほど。 □「なるほど」はもういい。 つまり%Kが100とは現在の価格が過去9日間で最高値であるということ。%Kが0とは現在の価格が過去9日間の最安値であることがわかる。わかるかな? ■なるほろ。 □言い方変えればいいってもんじゃない。