第27回 ストキャスその8、『ストキャスティクスのダイバージェンス』



□近年、トップトレーダーの間で非常に注目されていて、オシレーター系の分析の中で非常に有効な指標と言われている。応用としては価格ウェイブの天井部分が高値を更新しているとき、オシレーターウェイブの天井部分も高値を切り上げているとしたら、それをコンバージェンスと呼び、安定して勢いを増している相場ということになる。トレンドの確認に使われたりする。

■ところで講師、ストキャスでは3つの線がありますが、どれで見たらいいんですか?

□それはいつも言っているが、「その人の投資スタイルに応じて」という答えになるが、ま、一般的には%Kでは騙しが多すぎる。やはりS%Dでと言っておこう。

■S%Dですね。



2.ダイバージェンスが起こる理由

□ダイバージェンスを理解するために、ダイバージェンスがなぜ起こるかを検討してみよう。 ■教えてください。 □たまには考えてご覧。 ■うーんと・・・・。 □難しいかい?たとえば大きな上昇相場を考えてごらん。価格はどんどん高値を更新するけど、%Kはどんなにいっても100以上はないわけだ。 ■そりゃそうですね。 □ということは安定して上昇しているときでも%Kはいずれ横ばいになるとわかる。 ■なるほど。 □でS%Dだが、%Kが1日100を付けただけでは100にはならない。5日間100をつけて初めて100になると勉強した。 ■しました。 □つまり上がったにしろ、短期間の上げの場合はS%Dはさほど上昇しないのだ。つまり・・・「ダイバージェンスが起こるのは、価格は上昇しているがかつてほどの上昇力がないとき」とわかる。だから、相場の反転の予兆となるのだ。 ■ なるほど
ダイバージェンスが起こるのは、価格は上昇しているがかつてほどの上昇力がないとき