第30回 一目均衡表その1、『一目均衡表の歴史。そして5つの線を覚えよう!』

2、世界で注目を集める一目均衡表

□そして、今や、その海外でも、最先端のテクニカル分析として注目を集めているのが一目均衡表なのだ。 ■最先端!?実は一番歴史があるのに(笑)。 □今や、世界のトップトレーダーが一目均衡表を利用し始めている。ディトレーダーも一目均衡表を使って、有効だと言っている。 ■そうなんですね。 □ichimoku chart  ichimoku cloud などで検索してごらん、世界中のWebが山ほど出てくる。 長い歴史の中で検証され、ありとあらゆる市場で有効性が実証されているテクニカル分析であり、世界のテクニカル分析の中でも最も進んでいるという日本発の最先端指標でありながら、その使い方を正しく理解している日本人が少ないということが残念でならない。 ■日本で10人いるとかいないとかいう話を聞きますね。 □それはなぜか?間違った解説が横行しているからであり、逆に言うと正しい詳しい解説が少ないからだ。本当に正しい使い方を知りたければ原著を読むしかない。ちょっと時代を経たので文章が固いのだがね。 ■間違った解説?どこが間違っているんですか? □たとえば・・・雲を抜けたら三役好転で、そこが一番の買い場というような安易な解説。「〇〇という銘柄が三役好転しました!」というような解説をよく見かける。しかし、三役好転すれば絶好のチャンスかというとそうとは限らない。生兵法はけがの元、A little learning is a dangerous thing.だ。 ※図は【公式】一目均衡表チャートを使用。http://ichimoku-chart.com/ ■横文字出ましたね(笑)。でもなんか一目均衡表って難しそうで。敷居が高いってのが敬遠される一番の理由です。 □全然。こんなシンプルなものはないってくらい。ただ、線が5つあり、それらが絡んでくるから奥が深い。奥は深いが難しくはないのだよ。シンプルなものの組み合わせと思えばいい。この連載を読んだ人は、一目均衡表ってこんなに簡単なものだったんだと気づくはず。 ■そうですか。期待します。