第31回 一目均衡表その2、『5つの線の計算式を理解し、半値線をマスターしよう!』

2、すべての線は抵抗線であり指示線

□そして・・・・一目均衡表のすべての線は抵抗線であり支持線である。
【基本1】 ・一目均衡表のすべての線は抵抗線であり支持線である。
■よくわかりますが、ちょっと詳しく説明してもらえますか? □つまり価格がある線、例えば先行スパン1としようか、先行スパン1(雲の下限)に向かって上昇していったとする。先行スパン1のところまできたら、一度抵抗を受けて下がりやすい。 ■なるほど。 □ところが一度その線を突破してしまったら、するすると上昇していく。そしてその後、押しが入って価格が下がってきたとしてもその先行スパン1が今度はサポートラインとなり、価格がそこで跳ね返される。 ■それを抵抗線であり支持線であるというわけですね。 □そういうこと。そしてこれは上級編になるが、価格に対して抵抗線・支持線であるだけでなく、線と線の関係も抵抗線・支持線となる。 ■え?線と線が?それはどういう意味ですか? □例えば、遅行スパンが下降してきて雲の上限で跳ね返されるということがよくある。これは先行スパン1が遅行スパンに対して抵抗線として働いたということ。そういったことも含めて、すべての線が抵抗線であり支持線であるということを頭に入れておくことが大事。 ■なるほど。奥が深い。

3、すべての線のクロスに意味がある。

□続いて、価格が転換線とクロスした、基準線とクロスした、遅行スパンとクロスした、先行スパン1とクロスした、先行スパン2とクロスしたということに重要な意味があることはちょっと一目均衡表を勉強した人ならわかることだが、それだけでなく、5つの線それぞれのクロスもすべて意味を持つ。
【基本2】 ・一目均衡表は、すべての線のクロスに意味がある。
■たとえば? □有名なのは転換線と基準線のクロス。転換線が基準線を下から上抜けば上昇トレンド発生のサイン(いわゆる買いサイン)、転換線が基準線を上から下抜けば下降トレンド発生のサイン(いわゆる売りサイン)などと言われる。 ■なるほど。でも5つの線の中のどれか2つの線がクロスするって、山ほどあるじゃないですか。 □そのとおり、だからそれぞれのクロスの中でも重要なものとそうでないものがもちろんある。 ■やっぱり難しいですね。 □順を追って解説していくからあせらない。今日の時点で頭に入れてほしいのは次の二点。
・すべての線は抵抗線であり支持線である。 ・すべての線のクロスに意味を持つ。
■了解。意味を持つとはそこで価格が変化しやすいと思っておけばいいですか。 □まあそういうこと。もちろん、その中で変化する可能性が高いものと低いものがあるのは先ほど言ったとおり。