第33回、一目均衡表その4、「半値線を極める!」

■ですね。あや戻しなら売っているものはそのまま我慢して、新安値を取りに行きます。基調転換なら早めに決済しなければいけない。

□その分岐点がやはり・・・半値である基準線の場所なのだ。

■なるほど、そういうことですね。

□現在の値段が半値ラインより下にあるとしたら、上がる可能性より下がる可能性の方が多い。現在の値段が半値ラインより上にあるとしたら、それはもう基調転換の方が可能性が高い。その後、一時的な押しがあっても、もう新安値までは下降せず、やがて上げトレンドに変わっていく。

■なるほど。

□その分岐点が半値ライン。半値戻して、そこから下降するというのが前の下降トレンド
を継続させるための最後の砦。

■なるほど、やはり基準線の位置が、中期トレンドが継続するための分岐点を示しているんですね。

□ここでポイント整理。基準線を例にとって、過去26日の中で最安値が先に出現したケースと、最高値が先に出現したケースで大まかな流れを説明したい。

過去26日間の基本的動き 1. 最安値から最高値に向けて上昇し、現在の価格まで押している。 2. 最高値から最安値に向けて下降し、現在の価格まで戻している。 のいずれか。
□ここまでいいかな? ■OKです。

4、「ひとめで均衡がわかる」とは? 

□では次の二つの図を見ていただこう。 □この二つの図を見て、何がわかるかというと・・・、 ■はい。 □どちらのパターンでも現在の価格が基準線より上にあれば買い勢力の方が優勢。基準線より下にあれば売り勢力の方が優勢。ということがわかる。 ■なるほど、どちらのケースでもそれは同じですね。 □つまり、一目均衡表の「ひとめで均衡がわかる」という意味は半値線(このケースでは基準線)の位置がその期間(基準線は26日間)の売買勢力の均衡点を示すというところからきている。 ■おっ。今回の講座の大きなテーマのひとつが解き明かされたような気分。