第33回、一目均衡表その4、「半値線を極める!」

2、最安値が先に出現したケース 

□では、ひとつずつ検証しよう。まず、最安値の方が先に出現したケース。 □26日という期間の中にある時期上昇トレンドがあったことがわかる。最安値(このケースでは200円)から、最高値(300円)に向けて上昇トレンドがあった。そして現在そこから値段が下がっている。 ■なるほど、現在値が26日間の最高値だというケースを除いては確かに最高値から現在の値段に向かって下がっているということになりますね。 □そう。そして・・・上昇トレンドがあったということは、そこで買っている可能性がある。仮にその上昇トレンドで買いを持ったと想像してくれ。 ■私は買いを持っている、私は買いを持っている、私は買いを持っている。想像しました。(笑)。 □で、現在の値段が最高値なら何も心配することはない。しかし、最高値を経て現在、下がっているとする。 ■心配です。 □そういうこと。一時的な押し目なのか、それとも、もう上昇トレンドは終わってしまったのか?それが一番知りたいところじゃないか? ■当然そうです。押し目なら買っているものはそのまま我慢して、新高値を取りに行きます。基調転換なら早めに決済しなければいけない。 □その分岐点が半値である基準線の場所なのだ。 ■あっ。 □図をよく見てご覧。現在の値段が半値ラインより上にあるとしたら、下がる可能性より上がる可能性の方が多い。現在の値段が半値ラインより下にあるとしたら、それはもう基調転換の方が可能性が高い。一時的な戻しがあっても、もう新高値までは上昇せず、やがて下げトレンドに変わっていく。 ■なるほど。 □その分岐点が半値ライン。半値押して、そこから反騰して上昇するというのが前の上昇トレンドが継続するための最後の砦なのだ。 ■なるほど、基準線というのは中期トレンドが継続するかどうかの分岐点を示しているのですね。 □そういうこと。

3、最高値が先に出現したケース 

□では今度は最高値が先に出現したケース。 □26日という期間の中にある時期下降トレンドがあったことがわかる。最高値(このケースでは300円)から、最安値(200円)に向けて下降トレンドがあった。そして現在そこから値段が上がっている。 ■ですね。現在値が26日間の最安値だというケースを除いては、最安値から現在の値段に向かって上がっているということになりますね。 □そう。そして・・・下降トレンドがあったということは、そこで売っている可能性がある。今度は、その下降トレンドで売りを持ったと想像してくれ。 ■私は売りを持っている、私は売りを持っている、私は売りを持っている。(笑)。 □で、現在の値段が最安値なら何も心配することはないのだが、最安値を経て現在、上がっているとする。 ■心配です。 □そういうこと。一時的な戻し(「あや戻し」と呼ぶ)なのか、それとも、もう下降トレンドは終わってしまったのか?それが一番知りたいところじゃないか?