第36回、一目均衡表その7、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?前編」

 第7章 均衡表の好転・逆転 

1、均衡表の好転・逆転とは? 

□均衡表において、転換線が基準線を上抜くことを「均衡表の好転」と呼び、転換線が基準線を下抜くことを「均衡表の逆転」と呼び、一目均衡表の中でも中心となるシグナルとなる。
【均衡表の好転・逆転】 ・転換線が基準線を上抜く・・・・均衡表の好転=買いシグナル ・転換線が基準線を下抜く・・・・均衡表の逆転=売りシグナル  
□上昇トレンド期には転換線が基準線の上にあり、下降トレンド期には基準線が転換線の上にある。これは勉強したよな? ■はい。
【基準線と転換線の関係】 ・上昇トレンド期・・・・転換線>基準線 ・下降トレンド期・・・・転換線<基準線  
とすると、上昇トレンドから下降トレンドに変化するとき、下降トレンドから上昇トレンドに変化するとき、この2線はクロスする。 ■なるほど。 図 □つまり均衡表の好転・逆転は大きなトレンドの変化を示すものだ。 ■そういうことだったんですね。 □一目均衡表には有名な3つのシグナルがある。 ■均衡表の好転(逆転)、遅行スパンの好転(逆転)、価格の雲抜け、3つ揃って三役好転(逆転)ですね。 □復習してきたね。さすがだ。
【一目均衡表の代表的3つのシグナル】 ◆買いシグナル ・均衡表の好転 = 転換線が基準線を上抜く ・遅行スパンの好転 = 遅行スパンがろうそく足を上抜く ・価格の雲(抵抗帯)抜け = 価格が雲を上抜ける  ※3つ揃って三役好転と呼ぶ。 ◆売りシグナル ・均衡表の逆転 = 転換線が基準線を下抜く ・遅行スパンの逆転 = 遅行スパンがろうそく足を下抜く ・価格の雲(抵抗帯)割れ = 価格が雲を下抜ける ※3つ揃って三役逆転と呼ぶ。  
□上記を単に売買シグナルだとだけ捉えては失敗する。一目使いになるためには、意味を理解しなければいけない。まず今回は「均衡表の好転・逆転」。 ■つまり、基準線を転換線がクロスすることはトレンドの転換を意味すると。 □だね。ネーミングもよく吟味してごらん。「基準線」はその時点の基準となる価格、基準となるトレンドを示している。そして転換線がその基準となるトレンド(=基準線)とクロスすることは下降トレンドが上昇トレンドに、上昇トレンドが下降トレンドに転換したことを示す。だから「転換線」と呼ぶわけだ。 ■なるほど。基準を示す線、転換を示す線というわけですね。 □そういうこと。