第37回、一目均衡表その8、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?中編、もみあい相場での仕掛け方」

2、もみあいの周期と各線の動きの関係 

□もみあい時に一目均衡表の各線がどんな形になるかを線ごとに詳しく研究していきたい。これが実はもみあい相場を制するための重要なヒントになる。 ■了解。 図 □もみあい相場とはある一定のサイクルで上昇下降を繰り返すというのが基本的動き。このとき、天井から天井までの間隔、底から底までの間隔を周期と呼ぶ。 ■10日周期とは天井から次の天井までの間隔が10日ということであり、底から次の底までの間隔が10日ということでもあるわけですね。 □そうだ。で、例えば基準線だが、もみあい相場が26日以下の周期なら完全に横ばい一直線となる。 ■なるほど、基準線は過去26日間の値動きを見ているわけですが、26日以下の周期ということはその中に必ず最高値と最安値が含まれる。ということはもみあいが続いている限り、どこをとっても26日間の最高値と最安値は変わらない。ということは半値も変わらない。 □そういうこと。だから半値線は完全に横ばい一直線となる。先ほどの図を見てごらん。もし、あの周期が26日以下の周期だとすると基準線は完全に横ばいになる。9日以下の周期だと転換線も横ばいになる。そしてそのとき基準線と転換線は同じ線になる。 ■横一直線で重なるという意味ですね。 □そうだ。しかし、例えば26日周期のもみあいなら、基準線は完全に横ばいになるが、転換線はその中である時期上昇し、ある時期下降しを繰り返す。 ■なるほど、そうですね。 □ここが大事。単に「もみあい時には一目均衡表の各線は横ばいになります」というだけだったら、線が何本もある必要はない。実は線が複数あることによって周期がわかるのだよ。 ■えっ? □転換線が横ばいなら9日以下の周期、基準線が横ばいなら26日以下の周期、先行スパン2が横ばいなら52日以下の周期とね。 ■そうか。どの線が横ばいでどの線が横ばいでないかを見ただけで、そのときの価格変動がどれくらいの周期で動いているかががある程度想定できるわけですね。
  【線の横ばいから周期が浮き彫り】 ・転換線が横ばい・・・9日以下の周期の可能性大。 ・基準線が横ばい、転換線は上がったり下がったり・・・10日以上26日未満の周期の可能性大。 ・先行スパン2が横ばい、転換線・基準線は上がったり下がったり・・・27日以上52日以 下の周期の可能性大。  
□そのとおり。そしてその時点で横ばいになっている線に注目する。横ばいになっている線が、もみあいの中心を示す。 ■もみあい時に横ばい一直線になっている線を見つけたら、そこがもみあいの中心というわけですね。不思議なようですがあたりまえでした。半値線が横ばいということは最高値と最安値がずっと変わらないということで、半値線はその中心をつないだ線なわけですから。横ばいの線がもみあいの中心を示すというのはよく考えてみれば至極当然です。 □そういうことだ。ではもみあい時の各線の動きをまとめてみよう。