第45回、一目均衡表その16、「一目均衡表の5つの線を使った総合分析、前編」

3、準備構成について

□後覚えておかなければいけないのは価格が底を打って上昇に転ずるときにすんなりと上がってはいかないということ。 ■どういう意味ですか? □「天井三日底百日」という言葉があるが、底では底練りという状態がある。 ■なるほど。 □大きなトレンド転換であればあるほど、次のトレンドに移るのに準備期間が必要。底打ち後、即上昇とはならない。一目均衡表を使って最高の買い場を見つけるとしたら、一番有効なのは、準備構成を終えて上昇しつつある銘柄を探すこと。 ■準備構成?聞いたことがありません。それも一目均衡表の用語ですか? □そうだ。準備構成を知らずして一目均衡表は語れないというほどのものだ。 ■で、準備構成とは? □底から数えて26日を基本とするが、日数にはあまりこだわらなくていい。17日、33日、42日などという基本数値になりやすいがこれまた結果論。準備構成とは底から上昇していた価格が一度下落し、前回の安値を下回ることなく、W底(時にトリプル底)を形成し上昇を始めることを言う。 ■つまりW底をつけて上昇し始める相場が一番信頼できる上げ相場というわけですね。 zu6 □底打ちから上昇するには相当のエネルギーが必要。そのエネルギーを蓄える時間が必要。それが準備構成。 ■天井圏では準備構成はないのですか? □上昇相場は積み上げ、下降相場は壊れ。壊れは一瞬だから基本的に準備構成はない。だが時折、似たような形を示すことがある。一般的には準備構成は本格上昇への準備段階と思えばいい。 ■了解です。 □では、本日はここまで。次回は前半戦の最終回ということで、5つの線を使って具体的に相場分析の仕方をお教えしよう。 ■楽しみです。