第45回、一目均衡表その16、「一目均衡表の5つの線を使った総合分析、前編」

■世間で通常言われる「三役好転で買う」というのは間違いですか?

□短期も中期も長期も買い方が優勢になったというのが三役好転だから、そこで買うといのは間違いとは言えない。ただ、すでにトレンドの終盤という可能性もあるので、注意が必要。ただ、そこから大相場に発展する可能性があるというのが三役好転だから、もし、既に買いを持っていたとしたら、そこで手じまうべきではない。持ち続けるべきだ。

■なるほど、三役好転は大相場への道しるべというわけですね。

□最近は三役好転ばかり注目されるので、雲を抜けた瞬間に大きく上昇し、そこで買うと一度雲の上限まで下落するというケースがよくある。注意が必要だ。そして、雲の上限に跳ね返されて新たな上昇トレンドを作るというパターンだ。よく見かけるので頭においておこう。

■了解。

□フェイズ8、9は掃討戦。既に城は落ちているので、逃げて行った敵の王様を追いかけながら国全体を制圧していくという戦い。非常においしいところだけど、上昇トレンドがいつ終了するかわからない。まだまだ上昇トレンドだよというサインが、転換線が雲を抜けてくる、基準線が雲を抜けてくるという動き。

■なるほど。どこで終わるかわからないので、転換線の雲抜け、基準線の雲抜けでまだまだ上昇が継続すると確認するわけですね。

□そういうこと。
そして、フェイズ10でいよいよ価格が雲のねじれのところまで来て線の並び順が上から価格・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2となる。「買いの完成形」だ。ここから先はこの形が崩れない限り、買い時代が続く。
今度は実戦のチャートでも確認してみよう。

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■なるほど、実戦のチャートで見るとよくわかります。

□上昇トレンドから下降トレンドへの変化はこの逆のパターン。

■ですよね。了解。